黒原拓未

黒原拓未について

黒原拓未（くろはら たくみ）は、1999年11月29日生まれのプロ野球選手で、和歌山県海南市出身です。左投左打の投手として、現在は広島東洋カープに所属しています。彼の野球人生は幼少期から始まり、様々な経験を重ねながら成長してきました。

経歴の始まり

黒原は海南市立日方小学校で軟式野球を始め、その後海南市立海南中学校に進学して軟式野球部に所属しました。高校は智辯学園和歌山高等学校に進学し、1年生の秋からチームに加わります。彼は2年生の秋にはエースの座を勝ち取りましたが、3年生の夏には左肘を痛め、登板に制限がかかります。しかし、その中でチームは和歌山県大会で栄冠を手にし、全国高等学校野球選手権大会に出場。大阪桐蔭との試合で先発し、見事な投球を披露しました。

高校卒業後、黒原は関西学院大学社会学部に進学。大学でも1年春からベンチ入りし、3年時には肘の手術を受けましたが、4年春には151km/hの速球を記録し、エースとして活躍しました。この活躍が認められ、2021年にはプロ志望届を提出し、10月のドラフトで広島東洋カープから1位指名を受けます。契約金1億円、年俸1500万円（推定）で入団しました。

プロ入り後の挑戦

2022年のシーズンでは開幕から一軍に登録され、中継ぎとしての役割を果たします。初ホールドを記録しましたが、調子を崩し、しばらく二軍での再調整を余儀なくされました。2023年は春季キャンプから二軍スタートでしたが、実戦で結果を残し、再び一軍に戻ります。初登板ではわずか4球で三者凡退に抑えますが、その後の登板では苦しむ場面もありました。

転機が訪れたのは、新たに先発転向した後のことで、二軍では優れた成績を残しました。そして、5月25日のDeNA戦でプロ初勝利を手にします。また、7月には“0球”リリーフとして記録にも名を残しました。

選手としての特長

黒原の最大の武器は、最速152km/hの速球と、鋭く曲がるカットボールです。彼は高い奪三振能力を誇り、変化球も多彩に駆使します。遠投110mや50m走6秒3のタイムからも、その身体能力の高さが伺えます。

努力の人

黒原は真面目さや努力に対する姿勢から、多くの人々に影響を与えています。彼自身も幼少期にプロ野球選手を目指す決意をしたきっかけがあり、母もその姿を称賛しています。高校時代から追い求めてきた技術や成績向上への努力が、現在のプロ野球選手としての基盤を築いていると言えます。

総括

黒原拓未は、困難な状況を乗り越えながら成長を続けている選手です。今後の活躍に期待が寄せられる彼の姿は、多くのファンから愛され、注目されています。

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