黒部川電気記念館

黒部川電気記念館

黒部川電気記念館（くろべがわでんききねんかん）は、富山県黒部市に位置し、関西電力が運営する博物館です。宇奈月温泉郷の近く、黒部峡谷鉄道本線の宇奈月駅前に建てられています。この博物館は、黒部川水系の電源開発がひと段落したことを記念して設立されました。

概要

この記念館は1986年4月に着工し、1987年4月に正式に開館しました。館の建物は、1922年から1923年にかけて日本電力が建設した事務所をもとにしたアルペン風のデザインです。2階建てで一部地下階を持つ鉄筋コンクリート造りの構造となっており、設計は新日本技術コンサルタント、施工は佐藤工業が担当しました。この建物は第18回富山県建築賞を受賞するなど、地域での評判も高いです。

館の入り口の横には、電源開発に使用されていた電気機関車が静態保存されています。館内に入ると、縮尺60分の1の黒部ダムの模型が展示されており、黒部川の電源開発の歴史や、「黒四建設工事」として知られる壮大なプロジェクトの様子が、グラフィックや映像を通じて紹介されています。この工事は、技術的にも困難を極めたものであり、多くの人々によって支えられた歴史的な事業として語り継がれています。

また、博物館内には黒部峡谷鉄道の宇奈月事務所も併設されており、訪問者は鉄道に関連する情報も得ることができます。

改修工事とリニューアル

この博物館は1996年と2012年の2度、全面改修を行っており、施設の維持や展示内容の充実に努めてきました。2022年12月6日からは3度目の全面改修工事が始まり、2023年の3月31日に新たにリニューアルオープンしました。これにより、快適で魅力的な環境で展示を楽しむことができるようになりました。

開館日と開館時間

黒部川電気記念館の開館日及び開館時間は季節によって異なります。

• - 4月18日 - 11月30日：7時30分～18時
• - 12月1日 - 4月17日：9時～16時（毎週火曜日は休館）

入館料は無料であり、誰でも気軽に訪れることができます。

アクセス

見学を希望される方は、富山地方鉄道本線の宇奈月温泉駅から徒歩約5分の距離にあるため、アクセスも非常に良好です。自然豊かな黒部峡谷を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

博物館の周辺には、関西電力や黒部峡谷鉄道、黒部ダムなどもあり、地域の電源開発の歴史を深く理解することができるスポットが数多く存在します。

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