"ポルノグラフィティがやってきた" LIVE IN ZEPP TOKYO 2008

ポルノグラフィティのライブパフォーマンスを凝縮した映像作品

2008年5月21日にDVD、2011年12月21日にBlu-rayが発売された『ポルノグラフィティがやってきた LIVE IN ZEPP TOKYO 2008』は、2007年11月26日から2008年3月2日にかけて行われた全国ツアー『9th LIVE CIRCUIT "ポルノグラフィティがやってきた"』から、Zepp Tokyo公演の模様を収録したライブビデオです。

このツアーは、7枚目のアルバム『ポルノグラフィティ』を引っ提げて行われたもので、全国15都市を巡る大規模なものとなりました。特に、デビュー9年目にして、全4Days公演を6ヶ所のZeppで行うという音楽史上に残る快挙を成し遂げています。また、それまでライブを行ったことのなかった地域にも足を運び、全国制覇を達成した歴史的なツアーとなりました。さらに、2003～2004年の『6th LIVE CIRCUIT "74ers"』以来、4年ぶりとなる年跨ぎツアーでもありました。

本作品に収録されているのは、2008年2月1日と2日のZepp Tokyo公演の模様です。メンバーからの監督へのリクエストは、過去のライブビデオ『Tour 08452』のような雰囲気にすることだったと言われています。しかし、実際には、ライブで演奏された全曲が収録されているわけではなく、セットリストは2種類あったものの、そのうちのBパターン（Aパターンの逆順）が収録されています。例えば、ホール公演では25thシングル『ギフト』が24thシングル『痛い立ち位置』よりも先に演奏されていましたが、この順番は本作には反映されていません。また、収録されていない楽曲もいくつかあります。

メニュー画面では、「Porno Graffitti has come」（ロックバンドがやってきたの英語詞版）が流れ、これはツアーメンバーの入場曲として使用されていました。サポートメンバーには、松永俊弥（ドラムス）、根岸孝旨（ベース）、本間昭光（キーボード/アレンジメント）、nang-chang（マニピュレート/Other Instruments）、そして2007年12月16、24、25日公演には野崎真助（ドラムス）が参加しています。

収録されている楽曲は、アレンジが加えられているものも多く、ライブの臨場感を伝える演出が随所に施されています。例えば、『鉄鎚』では間奏が長くなり、ハードロック色が強くなっています。『パレット』はアコースティックアレンジ、『ベアーズ』や『マシンガントーク』も独特のアレンジが施されています。そして、本編の最後は『Please say yes, yes, yes』で締めくくり、エンドロール後には、ツアー最終公演（3月2日大分公演）でメンバーに贈られたサプライズ映像が流れ、ポルノグラフィティが初めてワンマンライブを行った日程と都道府県名が映し出されます。未発表曲だった『あなたがここにいたら』も演奏されていますが、実際のライブではこの後に演奏された『ジレンマ』は収録されていません。その他、『ROLL』、『ハネウマライダー』、『黄昏ロマンス』、『空蝉』、『そらいろ』、『農夫と赤いスカーフ』、『ウォーカー』、『リンク』、『Light and Shadow』、『メリッサ』といった、彼らの代表曲や人気曲が、ライブならではの熱気に満ちた演奏で収録されています。

この作品は、当時のポルノグラフィティの勢いと、彼らの音楽に対する情熱が感じられる、貴重なライブ記録と言えるでしょう。DVDとBlu-rayの両方でリリースされており、高画質で彼らのパフォーマンスを堪能することができます。

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