"黒天使"沼澤邪鬼

黑天使沼澤邪鬼のプロレス人生

「黒天使」沼澤邪鬼（本名：沼澤直樹）は、1977年6月7日に埼玉県本庄市で生まれ、日本のプロレス界で特異な存在感を示すデスマッチレスラーです。「神様」や「デスマッチの神様」として知られている彼は、独自のデスマッチ観を持ち、大日本プロレスを長年支えたレスラーとしてファンに親しまれています。以下に、彼の経歴や業績について詳しく述べます。

出発点とプロレスへの情熱

沼澤は中学・高校と柔道部に在籍していましたが、中学生の時に見たプロレス番組でグレート・ムタに強く影響を受け、プロレスへの興味が育まれました。高校を卒業後、地元の工場に就職しましたが、すぐに退職し、何度も職を変えた末に、2000年に大日本プロレスに入門しました。プロレスラーとしての夢を掴むために、彼は様々な困難を乗り越えたのです。

デスマッチのスペシャリストとしての成長

入団後、沼澤は特にデスマッチに固執し、その魅力に惹かれ続けました。入場時には、客席に乱入し、有刺鉄線で巻かれたチェーンソーを振り回す演出で観客を沸かせました。2004年にはBJW認定タッグ王座を獲得し、その名を広めました。

彼は2005年にデスマッチ7番勝負に挑み、関本大介との最終戦で勝利を収めます。この試合で彼はレスリング界での存在感をさらに強め、葛西純とのタッグ「045邪猿気違's」を結成することにも成功しました。タッグチームとして、彼らはさまざまな挑戦を通じて名声を高めました。

数々の栄光と挑戦

2006年、沼澤は葛西とともにタッグ活動を行った後、再度の対戦も実現しました。特に、2007年には空位となったデスマッチヘビー級王座を巡って佐々木貴との抗争を展開し、数々の壮絶なデスマッチを繰り広げました。特に「狂神の蛍光灯神殿デスマッチ」では、鮮烈な印象を残しました。

その後、彼は数度にわたりデスマッチヘビー級王者の称号を手に入れ、アメリカで行われたデスマッチ選手権大会にも出場しました。2010年には045邪猿気違'sでBJW認定タッグ王者決定トーナメントに優勝し、王座奪還を果たしました。

現在と今後の展望

しかし、2019年には半月板損傷と右ヒザ前十字じん帯の断裂手術を受け、8ヶ月の長期欠場を余儀なくされました。そして2023年5月、自身の無期限の欠場を発表し、さらに離婚していたことも明らかにしました。その後、2024年には退団の会見を行い、自身のギャンブル依存症に関する告白も行いました。依存症の治療に専念するため、プロレス復帰は今は難しい状況ですが、支援を得ながら新たなスタートを切ることを目指しています。

総評

沼澤邪鬼は、デスマッチという特殊なスタイルを貫くことで、プロレス界に強烈な印象を与えたレスラーです。彼の闘志や情熱は続き、今後もその活動に期待が寄せられます。プロレスファンにとって、彼の再びの姿を見られる日を楽しみに待っていることでしょう。

もう一度検索