葛西純

葛西純(かさい じゅん):日本のプロレス界のアイコン



生い立ちとプロレスラーとしての決意


葛西純(1974年9月9日生まれ)は、北海道帯広市出身のプロレスラーで、プロレスリングFREEDOMSに所属しています。彼の通称である「狂猿」や「クレイジー・モンキー」は、彼のユニークなキャラクターやスタイルを象徴しています。葛西は173cmの身長で、当初はプロレスラーになる自信がなく、警備会社で働いていましたが、健康診断を受けた際に自分の命の危険を感じ、以降はプロレスを本業として志すことを決意しました。

過激なデスマッチと独自のパフォーマンス


葛西は、その過激なスタイルで知られています。高さ6メートル以上の後楽園ホールのバルコニーからのボディプレスや、蛍光灯を使ったデスマッチなど、観客は息を呑むような場面が目立ちます。彼の試合後は血だらけの状態でサイン会をしている姿も印象的で、一部では『プロレス界一傷だらけの背中を持つ男』とも称される存在です。特に「俺っち」という一人称を用いて慣れ親しみやすいキャラクターを見せる一方、白色のカラーコンタクトと独特のメイクで観客の視線を集めます。

家族への愛とアートの才能


葛西は、リング上での激しいファイトに加え、家族を大切にする一面も持ち合わせています。息子や娘を試合会場に連れてこようとする姿勢から、子煩悩な父親としての顔が伺えます。彼のブログやSNSでは、息子を「ハッピーボーイ」、娘を「ジプシー嬢」と呼び、家族への愛情が滲み出ています。また、彼はプロ級のイラスト技術を持ち、週刊ゴングや週刊プロレスでイラストを連載していたこともあります。この際使用したペンネームが「サル・ザ・マン」であり、プロレスラーになる前からその才能を発揮していました。

海外での経験と相互交流


1998年大日本プロレスへの入門後、葛西はCZW(Combat Zone Wrestling)との交流を持つようになり、アメリカでのデスマッチでも活躍しました。特に彼の怪我は辛いものでしたが、その痛みを乗り越えながらも多くのファンを惹きつけました。アメリカと日本での活動を通じて、さまざまなレスラーとも交流し、その中で彼のロックバンドのファンであるラーズ・フレデリクセンとのコラボイベントも実現しました。

WWEの名選手とのつながりと年齢を超えた戦い


彼のキャリアの中で、WWEや新日本プロレスといった著名な団体との繋がりも持ち、872回の試合を経て多くのタイトルを獲得しました。葛西は、デスペラードとの交流を深める中で、互いに刺激し合う関係となり、彼との試合においても強烈なパフォーマンスを繰り広げています。例えば、2023年の試合ではノーDQ(ノー・ディスクリミネーション)マッチを行い、観客を熱狂させました。

引退と復帰


葛西は、過去に一度引退を考えましたが、その後の試合での成功を受けて現役を続行する決意を固めました。彼の試合はただの肉体的な戦いではなく、人間の感情が交錯するドラマでもあります。2023年には新たな挑戦への準備を進めており、今後の活動が期待されています。

総評


葛西純は、ハードコアレスラーとしての枠を超え、多様な魅力を持つプロレスラーです。彼のスタイルやパフォーマンスは、プロレス界に新たな風を吹き込む存在であり続けています。彼の今後の活躍にも目が離せません。

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