―Cupid―

松原みきの3枚目のオリジナルアルバム『―Cupid―』は、1981年4月21日にキャニオン・レコードからLPとポニーからカセットテープでリリースされました。2009年1月21日にはポニーキャニオンからHQCD盤として復刻され、その魅力が再び注目を集めました。

アルバムのキャッチコピーは、LP版では「高層ビル、ガラス窓の向こうから　Cupidが一度だけ矢を放つ。Screenに映るのは誰の顔? ニートな午後3時 Cupid」と、都会的な情景を切り取ったようなフレーズが印象的です。HQCD盤では「ブラックミュージックのエッセンスと伸びやかな歌声がパーフェクトな完成度を見せた傑作3rdアルバムが初CD化！Ｍ1.〜5.はモータウンで活躍していたファンク、フュージョン・グループDr.STRUTが参加したLA録音。ヒットシングル「ニートな午後3時」収録。」と、音楽的な特徴と聴きどころを凝縮した内容となっています。

収録曲は以下の通りです。

Side A
1. 10カラット・ラブ
2. ONE WAY STREET
3. 青いボールペン
4. 私はもどれない
5. オアシス

Side B
1. ―Cupid―
2. ニートな午後3時
3. スーヴェニール
4. ONE SUMMER NIGHT
5. DREAM IN THE SCREEN

Side Aは、モータウンで活躍していたファンク・フュージョングループ、Dr.STRUTが参加したLA録音で、ブラックミュージックの要素が色濃く反映されています。Side Bでは、村上秀一、富倉安生、今剛といった日本のトップミュージシャンたちが参加し、より洗練されたサウンドを聴かせてくれます。特に、佐野元春が作曲を手掛けた「スーヴェニール」は、アルバムの中でも人気の高い楽曲です。

参加ミュージシャンも豪華で、Dr.STRUTのメンバーに加え、[数原晋]]、岸義和といった名トランペット奏者、新井英治、中沢忠孝などのトロンボーン奏者がSide Aに参加しています。Side Bでは、村上秀一]、富倉安生(b)、[今剛]、[佐藤準]など、当時の日本の音楽シーンを代表するミュージシャンたちが集結し、[[アルバムに深みを与えています。

アルバムからは、「ニートな午後3時」がシングルカットされ、ヒットを記録しました。また、「私はもどれない」は、後にシングル「倖せにボンソワール Bonsoir L'amour」のB面に収録されています。その他、「青いボールペン」「―Cupid―」「スーヴェニール」といった楽曲は、松原みきのベストアルバムにも収録されており、長く愛されています。

『―Cupid―』は、松原みきの音楽性の幅広さと、卓越した歌唱力を堪能できる作品です。都会的なサウンドと、ブラックミュージックのエッセンスが融合した、唯一無二の世界観をぜひお楽しみください。

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