√W.P.B.

『√W.P.B.』とは

『√W.P.B.』（ルート・ダブリュ・ピー・ビー）は、漫画家・中村春菊先生による作品です。中村先生の作品としては珍しく、BL（ボーイズラブ）要素を含まない初の少年漫画として知られています。

スクウェア・エニックスの『月刊Gファンタジー』にて、2002年10月号から2004年8月号まで連載されました。2003年6月には単行本がスクウェア・エニックスから発売され、全2巻で完結しています。2015年5月1日には、KADOKAWAより新装版全2巻が同時発売されました。

あらすじ

物語は、鬼を退治するために旅をしていた少女・すずりが、川から流れてきた桃を拾うところから始まります。その桃の中から現れたのは、伝説の桃太郎と仲間たちでした。イケメンの桃太郎に忠誠を誓われたすずりは、戸惑いながらも彼らと行動を共にすることになります。

しかし、桃太郎には秘密がありました。彼は、人間の負の感情から生まれる化け物「九夷（きゅうい）」を退治するために作られた人型兵器だったのです。桃太郎の主人となったすずりは、九夷に狙われる運命に巻き込まれていきます。

登場人物

すずり：本作のヒロイン。鬼を退治する旅の途中で桃太郎と出会います。勝気でまっすぐな性格ですが、天涯孤独の身の上です。
桃太郎（ももたろう）：川から流れてきた桃から生まれた少年。すずりを主人として慕い、絶対的な忠誠を誓います。その正体は、九夷を退治するために作られた人型兵器（型番7999999）です。
白露（はくろ）：桃の幼なじみである人間。子供の頃にかけられた呪いのせいで、頭を撫でられると雉に変身してしまいます。すべての「桃太郎」を制作した科学者を父に持ちます。料理が得意（？）という意外な一面も。
浅黄（あさぎ）＆山吹（やまぶき）：桃と白露といつも一緒にいる犬と猿。浅黄が犬、山吹が猿で、パーティーのマスコット的存在です。とても仲が良く、犬猿の仲ではありません。

単行本情報

1巻：2003年6月27日発売、ISBN 978-47-5-750974-0
2巻：2004年10月27日発売、ISBN 978-47-5-751305-1


『√W.P.B.』は、中村春菊先生の新たな一面が垣間見える作品です。BLファンだけでなく、少年漫画好きにもおすすめの一作と言えるでしょう。

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