「まりちゃん」シリーズ

『まりちゃん』シリーズの魅力

概要

『「まりちゃん」シリーズ』は、上原きみこによって創作されたバレエへ情熱を注ぐ少女たちの物語であり、小学館の学年別学習雑誌に連載されました。このシリーズは、主人公の名前に「まり」が含まれることから名付けられ、多くの作品が発表されています。中でも、『ハーイ!まりちゃん』や『ラブリーまりちゃん』、そして『ハッピーまりちゃん』などが特徴的なタイトルです。

シリーズのスタートは1980年にさかのぼり、『ハーイ!まりちゃん』が最初に発表されました。その後、1990年代の初めまで次々と続編がリリースされ、バレエに夢を見つける少女たちの成長の物語が展開されていきます。主人公のまりちゃんは、各学年ごとに少しずつ名前が異なるものの、常にバレエを通じて自己実現を目指し、成長していく姿が描かれています。

物語の特徴

このシリーズでは、主に以下のような特徴的なストーリー展開がなされています。多くの物語の中で、まりちゃんの母親はバレリーナであり、実は実母ではなく育ての母親であるという設定が繰り返されています。また、まりちゃんには双子の兄弟姉妹が存在するという、情緒豊かな家族背景も物語に深みを与えています。

出版と書籍の状況

単行本は最初、小学館のてんとう虫コミックスからリリースされましたが、現在ではすでに絶版となっています。また、講談社からは文庫版も発行されましたが、新刊書店ではほとんど手に入らない状況です。このように、出版状況は厳しいものの、シリーズを通じて出会える素晴らしい作品が多くあります。

バレエ作品のリンク

劇中では著名なバレエ作品、特に『白鳥の湖』などが取り上げられることもありますが、『ハッピーまりちゃん』では作者が過去に発表した『ロリィの青春』や『舞子の詩』から登場人物を再登場させた読み切り作品「エレナの赤い花」という創作バレエが描かれることもあり、他の作品との繋がりを感じさせる展開が魅力です。この「エレナの赤い花」は、既に紹介した過去作品に加え、学年誌にも再収録されており、多面的な楽しみ方が可能です。

また、1991年から1992年にかけて連載された「ふたりのセレナーデ」は、いまだコミックス化または文庫化されておらず、サブストーリーを楽しむには貴重な作品として位置づけられています。

作品リスト

シリーズには、多くの作品があります。その中でも代表的なものとして以下のタイトルが挙げられます：

• - ハーイ!まりちゃん（全2巻、電子書籍2巻）
• - ラブリーまりちゃん（全7巻）
• - ハッピーまりちゃん（全7巻、電子書籍7巻）
• - ハーイ!まりちゃん 愛のエトワール（全7巻、電子書籍7巻）
• - 銀のトウシューズ（全6巻）
• - 白鳥の歌（全4巻）
• - ふたりのセレナーデ（未収録）

関連書籍としては、2017年に出版された『メモリーズ☆昭和の少女まんが: 学年別学習雑誌昭和49~56年作品姫ヒロインとバレエ伝説編』もあります。

まとめ

『まりちゃん』シリーズは、バレエをテーマにした心温まる物語で、成長や夢を求める少女の姿が描かれています。その内容は、世代を超えて楽しめるものであり、多くの読者に愛され続けています。

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