「ハングル」能力検定試験

ハングル能力検定試験（ハン検）とは

ハングル能力検定試験、通称「ハン検」は、特定非営利活動法人ハングル能力検定協会が実施する、日本語母語話者向けの韓国・朝鮮語試験です。日本国内で最も広く知られたハングル関連の試験であり、その資格は大学での単位認定や企業の評価基準、東京都をはじめとする自治体の通訳士資格基準としても認められています。

歴史

ハングル能力検定協会は1992年10月9日、ハングルの日に、在日韓国・朝鮮人の有志によって設立されました。翌1993年6月27日に第1回目の試験が実施され、当初は1級から4級までが東京、大阪、福岡の3都市で実施され、2,010名が受験しました。

特筆すべきは、当時、外国人のための韓国・朝鮮語試験は韓国本国にも存在せず、ハン検が世界初の試みであったという点です。その後、1995年に準2級と5級、2002年には準1級が追加され、試験内容も時代に合わせて改定されています。2006年の改定では、特にコミュニケーション能力を重視した問題が出題されるようになりました。2022年には、創立30周年を記念してIBT試験形式の入門級が新設され、公式HPで試験範囲が公開されています。

試験の特徴

ハン検の最大の特徴は、日本語を母語とする学習者向けに特化している点です。問題には日本語とハングル、双方の翻訳問題が含まれており、韓国語能力試験（TOPIK）やKLPTといった他の試験とは大きく異なります。また、日本の近代史を背景に、韓国と北朝鮮両方の正書法を認めている点も特徴的です。ただし、試験で解答する際には、どちらかの正書法に統一する必要があります。

北朝鮮の正書法による書籍やメディアに触れる機会は少ないため、上級レベルの問題では学習が難しい側面もあります。そのため、上級筆記試験では60問中1問のみが北朝鮮の文献から出題されています。また、1級の試験では筆記試験に加えて面接試験が課せられます。

試験概要

実施回数: 年2回（6月、11月）
受験料:
1級: 10,000円
2級: 6,800円
準2級: 5,800円
3級: 4,800円
4級: 3,700円
5級: 3,200円
試験時間:
3,4,5級: 90分
2,準2級: 120分
1級: 120分（＋面接試験）
合格基準:
1,2,準2級: 70点以上/100点満点
3,4,5級: 60点以上/100点満点

外部リンク

ハングル能力検定試験公式HP'>ハングル能力検定試験公式HP

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