「超」怖い話

「超」怖い話

『「超」怖い話』は、取材に基づいた実話怪談を集めた書籍シリーズです。1991年の創刊以来、編著者や共著者を交代させながら、長きにわたり刊行が続けられています。2度の休刊を経験しながらも、熱心なファンの声によって復活を遂げたという、異例の経歴を持つことでも知られています。

現代の実話怪談を扱う作品として、『新耳袋』（木原浩勝・中山市朗著）と並び、「西の新耳、東の超怖」と称されることもあります。稲川淳二を加えて、三大実話怪談として語られる場合もあります。

概要

『「超」怖い話』は、読者から寄せられた体験談や、著者自身が取材した話を基に構成されています。日常に潜む恐怖や、人智を超えた現象を描き出し、読者に戦慄と余韻を与えます。

本シリーズの特徴は、その継続性と、時代に合わせて変化してきた点にあります。編著者の交代や、読者からの投稿を積極的に取り入れるなど、常に新しい風を吹き込みながら、実話怪談の魅力を伝え続けています。

年表

• - 1991年：勁文社より第一巻が刊行。初代編著者は安藤薫平。
• - 1992年：樋口明雄が二代目編著者に就任。
• - 1993年：文庫版が刊行。一部の話が削除。
• - 1997年：平山夢明が三代目編著者に就任。
• - 1998年：最初の休刊。
• - 1999年：読者の要望に応え、シリーズ復活。
• - 2000年：公式ホームページで募集した話が採用されるようになる。
• - 2001年：再び休刊。
• - 2002年：勁文社が倒産。
• - 2003年：竹書房よりコンビニ文庫として刊行再開。平山夢明が本名で執筆。
• - 2007年：加藤一が四代目編著者に就任。初の二班体制となる。
• - 2009年：松村進吉が五代目編著者に就任。
• - 2014年：ギリシア文字シリーズに続く干支シリーズ開始。

正規シリーズ一覧

勁文社

• - 「超」怖い話 (1991/6/1,安藤薫平編著)
• - 「超」怖い話2 (1992/6/5,樋口明雄編著)
• - 新「超」怖い話 (1993/8/1,樋口明雄編著)
• - 新「超」怖い話2 (1994/7/1,樋口明雄編著)
• - 新「超」怖い話3 (1994/9/1,樋口明雄編著)
• - 新「超」怖い話5 (1995/6/5,樋口明雄編著)
• - 新「超」怖い話6 (1995/8/5,樋口明雄編著)
• - 新「超」怖い話7 (1996/7/1,樋口明雄編著)
• - 新「超」怖い話8 (1997/7/1,デルモンテ平山編著)
• - 新「超」怖い話Q (1999/6/30,デルモンテ平山編著)
• - 「超」怖い話 彼岸都市 (2000/7/31,デルモンテ平山編著)

竹書房

• - 「超」怖い話А（アー） (2003/2/6,平山夢明編著)
• - 「超」怖い話Б（ベェー） (2003/8/6,平山夢明編著)
• - 「超」怖い話Γ（ガンマ） (2004/2/6,平山夢明編著)
• - 「超」怖い話Δ（デルタ） (2004/7/17,平山夢明編著)
• - 「超」怖い話E（イプシロン） (2005/2/5,平山夢明編著)
• - 「超」怖い話Z（ゼータ） (2005/7/29,平山夢明編著)
• - 「超」怖い話H（イータ） (2006/1/28,平山夢明編著)
• - 「超」怖い話Θ（シータ） (2006/7/28,平山夢明編著)
• - 「超」怖い話Ι（イオタ） (2007/1/28,加藤一編著)
• - 「超」怖い話Κ（カッパ） (2007/7/5,平山夢明著)
• - 「超」怖い話Λ（ラムダ） (2008/1/30,加藤一編著)
• - 「超」怖い話Μ（ミュー） (2008/7/7,平山夢明編著)
• - 「超」怖い話N（ニュー） (2009/1/30,加藤一編著)
• - 「超」怖い話Ξ（クシー） (2009/7/7,松村進吉編著)
• - 「超」怖い話Π（パイ） (2010/1/30,加藤一編著)
• - 「超」怖い話ρ（ロー） (2010/7/30,松村進吉編著)
• - 「超」怖い話Σ（シグマ） (2011/1/31,加藤一編著)
• - 「超」怖い話Τ（タウ） (2011/7/29,松村進吉編著)
• - 「超」怖い話Φ（ファイ） (2012/1/28,加藤一編著)
• - 「超」怖い話Χ（カイ） (2012/7/28,松村進吉編著)
• - 「超」怖い話Ψ（プサイ） (2013/1/29,加藤一編著)
• - 「超」怖い話Ω（オメガ） (2013/7/29,松村進吉編著)
• - 「超」怖い話午（うま） (2014/1/29,加藤一編著)
• - 「超」怖い話甲（きのえ） (2013/7/29,松村進吉編著)

現在の体制

現在の編著者は以下の通りです。

• - 加藤一（四代目・冬班）
• - 松村進吉（五代目・夏班）

長年にわたり、多くの読者に愛され続けている『「超」怖い話』。その魅力は、実話ならではのリアリティと、日常に潜む恐怖を描き出すストーリーテリングにあります。これからも、新たな恐怖体験を届けてくれることでしょう。

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