「7」

ナオト・インティライミ 7th Album「7」

シンガーソングライター、ナオト・インティライミの7枚目のオリジナルアルバム『「7」』は、2018年12月12日にユニバーサルシグマよりリリースされました。前作『Sixth Sense』から約2年ぶりとなる本作は、彼の音楽性の幅広さと深化を象徴する作品となっています。

音楽性

アルバムには、シングルリリースされた「夢のありか」「ハイビスカス」「しおり」「Start To Rain」に加え、Mr.Childrenの桜井和寿とのコラボレーション楽曲「Amor y sol with 桜井和寿」を含む全12曲が収録されています。

ナオト自身が「2、30種類ぐらいの音楽が混ざっている」と語るように、本作は多様なジャンルがJ-POPをベースに融合しています。興味深いのは、アルバム制作を意図せず、1曲ずつ丁寧に仕上げていった結果、アルバムが完成したという制作過程です。

アルバムタイトル「7」には、7枚目のアルバムという意味に加え、虹の7色、音階の7音、1週間の7日、七つの海といった多様な意味が込められています。このタイトルからも、彼の音楽に対する多角的なアプローチが伺えます。

リリースとプロモーション

本作は、初回限定盤、通常盤、初回限定ファンクラブ盤の3形態で発売されました。初回限定盤にはDVDが付属し、ファンクラブ盤にはカードゲーム「狩歌」のナオト・インティライミバージョンが同梱されています。

また、2018年10月発売のシングル『Start To Rain』との連動応募特典も用意されました。発売日は当初12月5日予定でしたが、1週間延期されています。アートディレクターは中尾祥憲 (Sabeevo) が担当し、2019年2月14日よりサブスクリプション配信も開始されました。

収録曲について

収録曲はバラエティに富んでおり、以下のような特徴があります。

Shake! Shake! Shake!
ソカとカントリー&ウエスタンを融合させた、アップテンポな楽曲。
Start To Rain
21stシングルとしてリリースされた楽曲。
Amor y sol with 桜井和寿
桜井和寿とのコラボレーション楽曲で、ラテン調のサウンドが特徴。元々は海外向けのスペイン語歌詞でしたが、桜井の提案で日本語歌詞に書き直されました。ライブツアーで初披露され、反響が大きかったため音源化が決定しました。
Sunday -オーガニックver.-
コンセプトアルバム『旅歌ダイアリー2』収録曲のアコースティックバージョン。
My Great Days
タイトルは「まぐれ」の英語風の読み方からヒントを得た楽曲。
同窓会
ナオトが自身の同窓会経験を元に書いた楽曲。
Eraser
自分自身を消せない消しゴムに例えた、内省的な楽曲。
セーフティーゾーン
現代社会における人間の醜さをシニカルに描いた楽曲。
夢のありか
19thシングルで、映画主題歌にも起用された楽曲。
ハイビスカス
20thシングル。ドラマ主題歌としても使用されました。
Sing a song
21stシングル『Start To Rain』のカップリング曲。
しおり
20thシングルで、テレビドラマ主題歌にもなりました。

初回限定盤付属DVD

初回限定盤には、2017年のライブツアー「旅歌ダイアリー」の模様を収録したDVDが付属しています。臨場感あふれるライブパフォーマンスや、メイキング映像を楽しむことができます。

参加ミュージシャン

アルバムには、ナオト・インティライミの他に、田中義人（Electric Guitar）、木島靖夫（Acoustic Guitar, Electric Guitar）、鈴木渉（Bass）、波田野哲也（Drums）、小笠原拓海（Drums）など、多くのミュージシャンが参加しています。また、ストリングスアレンジやキーボード、プログラミングなど、多様な音楽的要素が組み込まれており、アルバム全体のクオリティを高めています。

『「7」』は、ナオト・インティライミの音楽的な多様性と、彼自身の成長が感じられる、聴き応えのある一枚と言えるでしょう。

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