「C」

中山美穂のデビューシングル『「C」』

中山美穂が1985年6月21日にリリースしたシングル『「C」』は、彼女の音楽キャリアのスタートを飾る重要な作品です。キング[[レコード]]から発売されたこのシングルは、EP（品番: K7S-10031）とCD（品番: KIDS-91）の2形態でリリースされました。

曲の概要と受賞歴

表題曲『「C」』は、TBS系ドラマ『夏・体験物語』の主題歌として知られています。この曲のヒットにより、中山は第27回日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞し、さらに第23回ゴールデン・アロー賞最優秀新人賞も獲得しました。また、彼女は多くの音楽番組に出演し、その名声を広めました。特に『ザ・ベストテン』や『ザ・トップテン』、『夜のヒットスタジオ』などでのパフォーマンスは、彼女の人気を一層高める要因となりました。

タイトルの意味

彼女のデビューシングルのタイトル『「C」』は、フジテレビNEXTで2022年12月15日に放送された『しおこうじのお台場フォーク村139夜』において、作詞者の松本隆によって「CLOSE」の「C」を意味すると説明されています。このタイトルには深い意味が込められています。

作詞・作曲の背景

作詞を手がけた松本隆は、中山美穂のデビュードラマを見て詞を書きたいと希望しました。その過程で、彼は作曲を筒美京平に依頼し、自ら話を持ち掛けました。当初、他の作曲家である林哲司がデビュー曲の担当予定でしたが、松本と筒美の組み合わせに変更されました。林はこのシングルのカップリング曲『スピード・ウェイ』の作曲を担当することになったのです。

編曲と初回プレス

編曲を担当した萩田光雄は『「C」』の仕上がりを非常に高く評価しています。また、初回プレス版は特別なイエロークリア盤で、ピクチャーレーベルが印刷されています。ジャケットデザインには、当時のドラマで演じていた不良少女のイメージを避けるために、爽やかさを演出する水色と白の服を着た中山美穂が登場しています。この配色とデザインは、彼女の可愛らしさを強調する狙いがあったと言われています。

発売後の展開

『「C」』がリリースされた2か月後には、同名のファーストアルバム『「C」』も発売されました。さらに、22枚目のアルバム『Neuf Neuf』にはこの曲の新録セルフカバーも収録されています。シングルとアルバム両方での成功は、中山美穂のキャリアの礎となり、後の音楽活動にも大きな影響を与えました。

収録内容

• - 表題曲 『C』

作詞: 松本隆 / 作曲: 筒美京平 / 編曲: 萩田光雄

• - カップリング曲 『スピード・ウェイ』

作詞: 松本隆 / 作曲: 林哲司 / 編曲: 萩田光雄

このデビューシングルは、彼女のアイドルとしての地位を確立し、多くの名曲を世に送り出すことになる中山美穂の初めての一歩でした。

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