林哲司

林 哲司（はやし てつじ）

1929年8月20日生まれ、日本の作曲家、編曲家、シンガーソングライターとして知られる林哲司は、静岡県富士市を故郷としています。彼は音楽に関するキャリアを長年にわたって築き上げ、数多くのヒット曲を産み出しました。

幼少期と教育

林は五人兄弟の末っ子として育ち、幼少期から兄の影響でアメリカのポップスを聴く環境に育ちました。静岡県立富士高等学校を卒業後、日本大学商学部に進学します。20歳の時にはヤマハが主催する音楽スクールに参加し、その後はヤマハの音楽雑誌『ライトミュージック』の編集業にも従事しました。

音楽キャリアの始まり

1972年、林はヤマハ主催の第3回世界歌謡祭チリ大会に「それが恋の終りなら」という楽曲を応募したことをきっかけに、翌1973年にシンガーソングライターとしてデビューしました。このデビュー後、彼は1975年に大橋純子の楽曲をフランス・カンヌのMIDEMに出展し、これが後にイギリスのロックバンド・ジグソーによってシングルとしてリリースされ、全英・全米チャートに入る成功を収めました。

1980年代のヒット曲

1980年代には作曲家・編曲家としての活動が中心になり、上田正樹の「悲しい色やね」、杏里の「悲しみがとまらない」、中森明菜の「北ウイング」など、多くのヒット曲を手掛けました。特に、河合奈保子の「デビュー〜Fly Me To Love」や、杉山清貴&オメガトライブの「ふたりの夏物語」はその時代を代表する楽曲として記憶されています。彼は映画音楽やテレビドラマの音楽も数多く担当し、特に『ハチ公物語』の主題歌を歌ったことは多くの人々の記憶に残っています。

ラジオ活動と地域貢献

林は地元富士市を拠点とするコミュニティFMラジオ局『Radio-f（富士コミュニティーFM）84.4HZ』を開局し、同局の代表を務めていました。毎週日曜日に自らMCを務める音楽プログラム『room844』も放送し、地域密着型の音楽活動にも力を注いでいました。また、2003年にはNEW!!わかふじ国体の式典総合プロデューサーを務め、記念CD「Legend of a Winner」を発表しました。

最近の活動

近年、彼は若手アーティストへの楽曲提供を行う一方、2020年には松原みきに提供した「真夜中のドア～Stay With Me」がSpotifyのグローバルバイラルチャートで18日連続世界1位を記録するなど、国内外で注目を集めております。また、最近の作品としては、アニメ『少年ハリウッド』の音楽制作や、自身の35周年記念コンサートを開催するなど、現役の音楽家としての活動を続けています。

彼の多彩な活動と音楽が次世代へと受け継がれていくことを期待しています。

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