あいあいバス (愛知県)

コミュニティ交通 あいあいバス

愛知県知多市で運行されているあいあいバスは、地域住民の移動手段を提供するコミュニティバスです。知多市は、知多バスに運行を委託しており、便利でリーズナブルな交通手段として親しまれています。このバスは、年末年始を除く毎日運行されており、費用は1回の乗車につき100円と手頃です。また、小学生は無料で利用できるため、学生にとっても利用しやすいサービスが提供されています。2006年度には67,912人の利用者が記録されました。

沿革

あいあいバスの運行は、2003年10月1日に試験運行が開始され、2004年には乗継券制度が導入されました。これにより東部線と南部線の接続をスムーズに行うことができるようになりました。

2005年には本格的な運行が始まり、バスの愛称が「あいあいバス」として定着しました。以降、利用状況に応じて不断に改良が施され、2011年には名鉄常滑線の朝倉駅への乗り入れや、75歳以上の利用者からの運賃を徴収するようになりました。2015年には新たに北部線が設けられ、東部線と南部線もルートが変更され、東海市内への乗り入れも開始されました。

2016年には運賃が200円から100円に引き下げられ、運転免許を自主返納した方は1年間の無料利用が可能となりました。2020年には北部線と東部線が統合され、北部循環コースとして直通運行される新たな体制が整えられ、名鉄河和線の南加木屋駅への乗り入れも行われました。

路線

あいあいバスには2つの主要コースがあります。

南部コース

このコースは、名鉄朝倉駅前を出発し、市役所や中央図書館、イトーヨーカドー前などの主要な地点を経由します。これにより、地域住民が生活に必要な様々な場所に簡単にアクセスできるよう設計されています。

北部循環コース

北部循環コースは、名鉄朝倉駅前を起点として、名鉄寺本駅や西知多総合病院なども含む広範なルートを持ち、地域全体をカバーします。右回りと左回りの2つの系統があり、多彩なルートが設定されているため、利用者は利便性の高い交通手段として活用できます。

車両

あいあいバスは、すべてのコースで小型の乗合バス（日野・ポンチョ）が使用されています。バスは特製の塗装が施されて運行されますが、車両の検査時には別の一般塗装の車両が代替として使用されることもあります。

あいあいバスは、地域交通の重要な一部を担っており、多くの市民に利用されています。これからもさらなる発展が期待されるコミュニティバスです。

もう一度検索