あいあいバス
福井県小浜市内で運行される
コミュニティバスは、「あいあいバス」という名称で親しまれています。このバスは、
小浜市からの委託を受け、地元の大和交通と三福タクシーの二社が運行業務を担っています。
運行概要
「あいあいバス」の運行は、曜日によってその形態が異なります。基本的に日曜を除く毎日運行される「生活路線」と、利用者のニーズに合わせて特定の曜日のみ運行される「福祉路線」が設けられています。
日曜日は、通常運行を行う名田庄線を除き、多くの路線で通常のバス運行はありません。代わりに、各路線に対応したデマンドバス「あいあいタクシー」が、予約制で運行されます。これは、三福タクシーでは特に「デマンドタクシー」と呼称されています。
路線網の中心となっているのは
小浜駅で、市内各地へと結ばれています。
歴史
小浜市の
コミュニティバスサービスは、
2002年(平成14年)
4月1日に「あいあいバス」としてスタートしました。その後、運行形態の拡充が図られ、
2009年(平成21年)
8月2日からは予約制の「あいあいタクシー」の運行が開始され、特に日曜日の移動手段として利用されています。
路線一覧
「あいあいバス」および「あいあいタクシー」は、運行を担当する事業者によって分類されます。以下では、三福タクシー担当線を(A)、大和交通担当線を(B)として示します。
あいあいバス(通常運行)
生活路線
基本的に日曜を除く毎日運行される基幹的な路線です。
泊線:
小浜駅と泊地区を結びます。(A)
田烏線:
小浜駅から須ノ浦方面へ運行します。(A)
池河内線:
小浜駅と池河内地区を結びます。(B)
小屋・須縄線:道の駅若狭おばまを起点に、小浜二中、
小浜駅を経由し、須縄、小屋方面へ向かいます。(A)
小屋・谷田部線:道の駅若狭おばまを起点に、小浜二中、
小浜駅を経由し、谷田部、小屋方面へ向かいます。(B)
名田庄線:小浜二中、
小浜駅と流星館を結ぶ路線で、かつて
西日本ジェイアールバスが運行していた名田庄線を引き継いだものです。この路線は、生活路線の中で唯一、
日曜日も通常運行されます。大和交通では、この路線を「流星」という愛称でも案内しています。(B)
福祉路線
特定の曜日のみ運行される路線で、地域の福祉施設などへのアクセスを考慮しています。
健康管理センター線:
小浜駅を起点・終点とし、海岸通り、食文化館、健康センターを経由する循環路線です。月曜、水曜、金曜に運行されます。(A)
宮川線:
小浜駅と加茂地区を結びます。月曜、水曜、金曜に運行されます。(B)
宇久・西小川線:
小浜駅から宇久地区へ向かいます。月曜、水曜に運行されます。(A)
鯉川・加斗線:
小浜駅から鯉川ふれあい会館前まで運行します。月曜、水曜に運行されます。(A)
太良庄・国富線:
小浜駅から太良庄公会堂前へ向かいます。火曜、金曜に運行されます。(A)
下根来・今富線:
小浜駅から長瀬方面へ向かいます。火曜、木曜に運行されます。(A)
あいあいタクシー(デマンドタクシー)
「あいあいタクシー」は、
日曜日のみ運行される予約制のデマンドタクシーサービスです。以下の路線で提供されています。
泊線(
小浜駅 - 泊)(A)
田烏線(
小浜駅 - 須ノ浦)(A)
池河内線(
小浜駅 - 池河内)(B)
小屋・谷田部線(道の駅若狭おばま - 谷田部、谷口 - 小屋)(B)
これらの路線は、日曜日に通常のバス運行がないエリアの移動手段を確保するために重要な役割を果たしています。
地域住民の日常生活や通院、買い物などを支える「あいあいバス」および「あいあいタクシー」は、
小浜市の公共交通ネットワークにおいて欠かせない存在となっています。