小浜駅

小浜駅：福井県小浜市の中心駅

小浜駅は、福井県小浜市駅前町に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）小浜線の駅です。小浜市の中心部にあり、同市の代表駅として、多くの市民や観光客が利用しています。

歴史

小浜駅は、1918年（大正7年）に小浜線の十村駅から延伸された際に開業しました。当初は旅客と貨物の両方を扱っていましたが、1982年（昭和57年）に貨物取扱いを廃止し、旅客駅となりました。

歴史を彩る出来事としては、1947年（昭和22年）の昭和天皇の戦後巡幸における、小浜駅発武生駅着のお召し列車運行が挙げられます。その後、1985年（昭和60年）には荷物扱いも廃止され、1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となりました。近年では、2019年（平成31年）に駅にあったレストランが撤退し、2022年（令和4年）3月にはみどりの窓口の営業を終了、みどりの券売機プラスを導入するなど、駅の機能が変化しています。2024年（令和6年）3月には待合室がリニューアルされ、利用客にとってより快適な空間が提供されるようになりました。

駅構造

小浜駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線の地上駅です。駅舎は単式ホームの1番のりば側にあり、島式ホームの2・3番のりばへは跨線橋で連絡しています。3番のりばの奥には留置線が1本あります。駅舎は1991年（平成3年）に改築されましたが、バリアフリー設備はまだ整っていません。金沢支社が管理する直営駅であり、みどりの券売機プラスが設置されています。2024年3月の待合室リニューアルでは、旧待合室と旧レストランのスペースを活用し、面積を193平方メートル、座席数を24席から64席に拡大しました。このリニューアルされたスペースは、小浜市が管理しています。

乗り場

1番と3番のりばは、上下両方向からの列車の発着に対応しています。2番のりばは上り方向からの入線のみですが、出発信号機が設置されているため、どちらの方向にも出発できます。行き違いがない場合は、上下線とも1番のりばに停車し、行き違いがある場合は下り列車が1番のりば、上り列車が2番または3番のりばに停車します。夜間には3本の列車が小浜駅に滞泊し、早朝と夜には当駅始発・終着の列車が運行されています。かつては急行「わかさ」などが停車していました。急行「わかさ」廃止後は、特急「まいづる」が小浜駅まで延長運転された時期もありました。

その他

駅の敦賀方には保線車両の留置スペースがあり、3番のりばの隣にも留置線があります。駅舎の東舞鶴方（駅舎端）には、蔦に覆われた歴史を感じさせる給水塔が残されています。かつて駅舎西側には小浜市の観光情報センターがありましたが、現在は駅北西側の「はませんビル」跡地に移転しています。

利用状況

2019年度の1日平均乗車人員は834人でした。小浜市の中心部に位置することから、学生や通勤客を中心に多くの人が利用しています。小浜線においては、敦賀駅や東舞鶴駅を除く路線内では最も利用者数が多い駅です。

駅周辺

小浜駅周辺には、小浜市に関連する施設が多く集積しています。「はまかぜ通り商店街」が駅前にあり、国道162号が駅の北側、国道27号が駅の南側を通っています。駅の西側には後瀬山がそびえ立っています。駅前にあるロータリーには「小浜駅」停留所があり、路線バスが発着します。

隣の駅

* 東小浜駅 - 小浜駅 - 勢浜駅

小浜駅は、小浜市の歴史と発展を象徴する重要な駅であり、これからも地域の中核として重要な役割を果たしていくでしょう。

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