あおい (フェリー)

フェリー「あおい」について

あおい（英: Aoi）は、ジャンボフェリー株式会社が運航するフェリーであり、特に神戸・小豆島・高松の航路を結ぶ重要な交通手段です。2022年5月28日に内海造船瀬戸田工場で進水し、10月22日に正式に就航しました。あおいの名称は、碧い海や蒼い空、青い風をイメージし、戦後復興を支えた葵丸に由来しています。

船体の特徴

あおいは、その独特なデザインで目を引きます。船首のランプが露出しているほか、上部構造物が船体の中央に配置されています。後方には露天の車両甲板が設けられており、この形状は非常にユニークです。さらに、船体のデザインには、島々を望む日常の景色を描いた白と紺の曲線が特徴的で、船首扉や煙突には細かい白線があしらわれています。これは、瀬戸内の伝統を意識したものです。

船内の設備

船内は「瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート」というコンセプトのもとに設計されており、デザインモチーフには小豆島を象徴するオリーブや醤油、石、棚田が取り入れられています。客室スペースは広く、遊び心をくすぐるリゾート感あふれる空間が広がっています。QRコードを使用して入退室の管理が行われており、2階のびのび席やボックス席は自由席とされていますが、他の大部分は有料の指定席となります。

指定席エリアには、QRコード改札で仕切られた区画があり、そこからアクセスできるカフェラウンジやテラスが利用できます。プレミア席の料金は、最も安価なのびのび席で500円（繁忙期は1000円）です。

乗船とサービス

あおいでは、エレベーターを利用して自転車を持ち込むことができ、乗客は自転車を便利に利用できるようになっています。また、全ての部屋にコンセントが完備され、便利な設備が整っています。船内では、バックミュージックとして「二人を結ぶジャンボフェリー」や「瀬戸内の声」が流れ、乗客に快適な旅を提供します。新たに搭載された着岸15分前のお知らせもアナウンスされており、利用者にとって親切な配慮がされています。

船の歴史と出来事

2023年7月23日には、坂手港15時15分発のあおいが岸壁に接触し、約6時間30分遅れで神戸港に到着するという出来事がありました。この際、海上保安庁による調査も行われ、船の安全運航の重要性が再確認されました。

まとめ

あおいは、その美しいデザインと豊富な設備で、瀬戸内海の魅力を満喫できるフェリーです。多彩な客室とリゾートのような空間が魅力的で、ジャンボフェリーの新たな顔として、これからも多くの乗客に愛され続けることでしょう。

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