あさひ (護衛艦・2代)

護衛艦あさひ（JS Asahi, DD-119）

護衛艦あさひ（ローマ字：JS Asahi, DD-119）は、海上自衛隊の現代的な護衛艦であり、あさひ型護衛艦の初代艦です。この艦は、旧海軍の戦艦「朝日」や前の護衛艦「あさひ (DE-262)」から名を受け継いでおり、日本の歴史において重要な役割を持っています。建造費は701億円に達し、相応の投資を受けた艦船です。

建造と就役

「あさひ」は、平成25年度の中期防衛力整備計画に基づく護衛艦として、2015年8月4日に三菱重工業の長崎造船所で起工され、2016年10月19日に命名・進水されました。その後、2018年3月7日に海上自衛隊に正式に配備され、第2護衛隊群の一員として佐世保基地をベースに業務を開始しました。

主要任務と訓練

就役以来、あさひは多数の共同訓練に参加しており、日米豪韓などの国際的な合作訓練においても重要な役割を果たしています。例えば、2019年5月には護衛艦「ありあけ」とともに、グアム周辺での共同訓練（パシフィック・ヴァンガード19-1）に参加。対空戦、対水上戦、対潜戦など、重要な戦術訓練を実施しました。

また同年9月には日豪共同訓練を実施し、ここでも複数の自衛隊艦艇や航空機が参加しました。2021年には、米海軍の空母や巡洋艦と連携しながら、沖大東島周辺での共同訓練を実施。これらの訓練は、日本の防衛力を高め、連携の強化に寄与しています。

2022年には日米韓の共同訓練を実施し、米海軍からは多くの艦艇が参加。日本周辺での訓練で、各国の艦船と連携した活動は、地域の安全保障に貢献しています。また、同年の10月には日本海での艦隊演習も行われ、実践的な技術を養いました。

海賊対処任務

あさひは、2025年2月には第50次派遣海賊対処行動水上部隊の一員として、中東地域に向けて出港。南シナ海において米海軍駆逐艦「デューイ」と共同訓練を行い、戦術訓練を実施しました。また、インドネシア海軍主催の多国間共同訓練にも参加し、国際的な安全保障の確保に寄与しています。

結論

護衛艦あさひは、海上自衛隊における重要な戦力として、国内外の様々な状況に応じて活躍しています。未来の任務や訓練においても、その役割は続いていくでしょう。海上自衛隊の自衛艦艇の中でも特に注目を浴びているあさひが、どのように次世代の安全保障に貢献していくのか、今後の動向が期待されます。

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