あさひ幼稚園 (宮城県南三陸町)

あさひ幼稚園の概要

あさひ幼稚園は、宮城県本吉郡南三陸町志津川に位置する私立幼稚園です。この園は、大雄寺が設置しており、地域に根ざした教育を提供しています。園舎は東日本大震災によって大きな被害を受けましたが、2012年に再建され、グッドデザイン賞を受賞した建物として知られています。

保育の目標

あさひ幼稚園では、以下の5つの保育目標を掲げています。
1. 尊い生命を拝みあい：生命の尊さを学び、感謝の心を育む。
2. 明るい心と丈夫な体をつくり：心身ともに健康な子どもを育てる。
3. この世に於けるくらし方のルールをわきまえ：社会のルールやマナーを理解させる。
4. 世のため人のためにつくし：他者を思いやる心を育む。
5. 恵みに感謝できる人間像にする：周囲の恵みに感謝する心を養う。

これらの目標を通じて、園児たちは自己を尊重し、他者を大切にする心を育てています。

建築の特徴

震災での被害により、旧園舎は再建が必要になりましたが、新しい建物は手塚建築研究所の設計のもと、地域資源を生かして作られました。特に、巨大杉並木が津波により立ち枯れたことをきっかけに、南三陸産の杉を使用し、柱、床板、手摺などが全て未来の子どもたちのために地元の素材で作られています。さらに、使用された木材は元々材木としては不適格で幅が不揃いですが、その不均一さが独特の温かみとこだわりを持たせています。

また、キツツキの巣がそのまま残されていることで、自然との共生を感じさせる工夫も施されています。このデザインは、日本デザイン振興会により2013年度グッドデザイン金賞に輝き、地域の誇りとなっています。

利用情報

あさひ幼稚園の教育時間は、月曜日から金曜日の午前9時から午後2時30分までとなっており、通常の保育活動が行われています。園は35名の予約制を取り入れており、対象年齢は満3歳から5歳の子どもたちです。

このように、あさひ幼稚園は震災復興の象徴ともなっており、地域の子どもたちにとって、心身ともに成長する大切な場所となっています。環境への配慮と地域貢献を踏まえたこの園の取り組みは、未来の世代へ引き継がれていくことでしょう。

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