あしずりダディー牧場

あしずりダディー牧場：引退競走馬の楽園と人馬交流の場

高知県土佐清水市に位置するあしずりダディー牧場は、競走馬の引退後の生活を支える養老牧場です。穏やかな自然に囲まれた環境で、引退した競走馬たちが穏やかな余生を送れるよう、細やかなケアと充実した生活を提供しています。単なる養老施設にとどまらず、地域住民や観光客にとって、馬と触れ合える貴重な体験を提供する場としても広く親しまれています。

歴史と発展

2011年3月28日に設立されたあしずりダディー牧場は、同年秋に放牧場の整備を完了。2012年には特定非営利活動法人（NPO法人）として認定され、より組織的な運営体制を確立しました。2021年秋には、土佐清水市三崎から同市松尾の唐人駄場園地へと移転。約2千坪の広大な芝生広場を新たな放牧地として活用しています。移転を機に、クラウドファンディングを活用して食用として飼育されていたブルトン種の馬「由美子」を迎え入れました。2024年4月には、唐人駄場園地で「由美子」を使った観光馬車の体験イベントを開催し、地域活性化にも貢献しています。

あしずりダディー牧場で過ごした競走馬たち

これまで多くの競走馬が、あしずりダディー牧場で余生を過ごしました。その中には、オリジナルステップ（2012年3月入厩、2016年9月死亡）、セニョールベスト（2014年9月入厩、2014年10月死亡）、ダノンゴーゴー（2020年5月入厩、2023年6月死亡）など、それぞれの場所で活躍した馬たちがいます。現在もクラリティスカイやモルトベーネなど、多くの引退馬たちが穏やかな日々を送っています。これらの馬たちは、それぞれの個性と歴史を持ち、牧場の歴史を彩る大切な存在となっています。

馬とのふれあいを通して

あしずりダディー牧場は、引退競走馬のケアと同時に、人々と馬とのふれあいの場を提供することに力を入れています。広々とした放牧地では、訪れた人々が馬たちの自然な姿を観察したり、穏やかに触れ合うことができます。観光馬車体験などのイベントを通して、より深く馬と触れ合う機会を提供することで、馬への理解を深め、動物愛護の精神を育む活動にも貢献しています。

未来への展望

あしずりダディー牧場は、今後も地域社会に貢献できるよう、引退競走馬の福祉向上と人馬交流の促進に努めていきます。自然豊かな環境の中で、馬と人が共に暮らす持続可能な社会の実現を目指し、様々な取り組みを展開していく予定です。新たなイベントの企画や、地域連携による観光資源の活用など、更なる発展が期待されます。

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