ダノンゴーゴー

ダノンゴーゴー：競走馬から種牡馬へ、そして功労馬としての生涯

2005年3月13日、アメリカ合衆国で誕生したダノンゴーゴーは、2007年4月に行われたキーンランド2歳トレーニングセールにおいて、吉田勝己氏によって40万ドルという高値で落札されました。馬名の由来は冠名「ダノン」に、活気に満ちた走りへの期待を込めて「ゴーゴー」と付けられたと言われています。

2007年11月3日、ダノンゴーゴーは日本でデビュー戦を勝利で飾ります。その後は幾多のレースを経験し、惜敗を重ねるも、2008年2月16日には2勝目を挙げました。そして、3月15日の中京競馬場で行われたファルコンステークスで、大きな飛躍を遂げます。

このレースでは、後方からレースを進めながらも、最後の直線で驚異的な末脚を発揮。マルブツイースターやルルパンブルーといった強豪をまとめて差し切り、見事優勝を飾りました。この勝利は、ダノンゴーゴー自身にとっても、馬主であるダノックスにとっても重賞初制覇という大きな喜びとなりました。

しかし、続くニュージーランドトロフィーでは7着と敗れ、その後も、NHKマイルカップでは3着と健闘するものの、GI制覇には届きませんでした。さらに、セントウルステークス、スプリンターズステークスへの挑戦を前に、屈腱炎を発症。長期の休養を余儀なくされます。

約2年の休養期間を経て、2010年5月30日の鞍馬ステークスで復帰を果たしたものの、12着と大敗。そして、6月23日の調教中に屈腱炎を再発、現役を引退することとなります。

引退後は、当初ノーザンホースパークで乗馬となる予定でしたが、熊本県の村山牧場（後のストームファーム）で種牡馬としての道を歩み始めます。2020年には種牡馬を引退。その後は、高知県土佐清水市のあしずりダディー牧場で功労馬として余生を送り、2023年6月9日、その生涯を閉じました。

ダノンゴーゴーの血統背景も注目に値します。母Potrinnerは亜1000ギニーの優勝馬であり、アルゼンチンの名門牝系出身。半姉にはアメリカンオークスでシーザリオの2着に入ったメロールアインダ、従姉にはJRA重賞3勝を挙げたディアデラノビアなど、錚々たる一族に属していました。

ダノンゴーゴーは、その短いながらも華々しい競走生活、そして種牡馬、功労馬としての晩年を通じて、多くの関係者やファンに感動と記憶を残しました。その輝かしい功績は、これからも語り継がれていくことでしょう。

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