あしたへアタック!

概要

『あしたへアタック!』は、1977年4月から9月にかけてフジテレビ系列で放送された日本のテレビアニメであり、制作は日本アニメーションによるものです。この作品は全23話から構成され、放送は毎週月曜日の19時から30分行われました。バレーボールワールドカップの日本初開催を受けて企画されたオリジナルのスポーツアニメです。原案には『サインはV』の作者である神保史郎が携わり、演出には『アタックNo.1』の黒川文男や岡部英二が参加しました。本作は全国大会の舞台ではなく、高校のバレーボール部を中心とした青春の物語にフォーカスしています。

あらすじ

物語は橘高校女子バレーボール部から始まります。この部は厳しい練習の結果、部員の一人が命を落としてしまったため、活動が停止していました。3年生の聖美々は最後の高校生活をバレーに捧げることを決意し、友人の杉原ゆかりと共に部を再建しようとします。しかし、新たに入部してきたのは初心者の1年生たちと、自分をキャプテンにすることを要求する3年生の一条明日香のみでした。部員が6人となったことで廃部の危機を免れるも、明日香の傲慢な態度がチームを分裂させます。

部にコーチもおらず、活動資金にも困る美々は日々苦悩します。そんなある日、理科教師の原大介が監督として就任します。彼はチームのために努力し、漁師たちとの交流を通じてユニフォームの資金を得ることに成功します。しかし、体育館の使用を巡って女子バスケットボール部とトラブルが悪化し、美々は活動を1か月間停止する処分を受けてしまいます。バレー部のメンバーは浜辺で自主練を始めますが、練習に意味を見出せずにいた1年生たちはボイコットする事態となります。

そんな中、橘高校に復讐を誓う白バラ学園の花房みつるが登場し、彼女の挑発を受けて1年生たちは再び練習に気合を入れます。その後、横浜港東高校との試合が組まれます。この試合を通じて、チームのコンビネーションが向上し、見事に白バラ学園に勝利します。横浜港東高校戦では敗れてしまいますが、経験を経てさらに成長を見せていきます。

春季バレーボール大会での白バラ学園戦では、明日香が過去のトラウマに苦しむ場面も描かれます。試合は厳しい展開になりますが、美々が新しい技「二段スパイク」を駆使して奮闘し、勝利を収めます。明日香は過去の秘密を知われたことから無断欠席を続けますが、美々の友情が彼女を再びチームに引き戻します。ここからチームは一体感を持ち、原も本格的な特訓を開始します。

橘高校は夏のインターハイ予選に向けて準備を進め、次々と強豪を撃破していきます。全国大会進出を果たした橘高校ですが、優勝候補の四条通高校には苦戦します。特訓を重ね、彼らは四条通高校を目指してさらなる準備に入ります。物語は奮闘するキャラクターたちの熱い青春を描きつつ、彼らがバレーボールを通じて成長していく姿を感動的に描写しています。

登場人物

• - 聖美々（ひじり みみ）: 主人公の3年生で、バレーボール部を再建しようと奮闘します。成長する姿が描かれ、後にキャプテンとなります。
• - 一条明日香（いちじょう あすか）: 副主人公で、美々と同様の実力を持ちつつ、心の傷を抱えています。彼女の成長はこの物語の重要な要素です。
• - 杉原ゆかり（すぎはら ゆかり）: 美々の親友で、共にバレー部の再建に尽力します。
• - 原大介（はら だいすけ）: 理科教師であり、バレー部の監督です。元選手としてチームを導きます。

このアニメは、青春や友情、努力の重要さをテーマに、多くの視聴者に感動を与えました。また、2022年には初のBlu-rayが発売され、その後も多くのファンに愛され続けています。

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