あした世界が終わるとしても

あした世界が終わるとしても

『あした世界が終わるとしても』は、櫻木優平監督による長編アニメーション映画。2019年1月25日に公開され、アヌシー国際アニメーション映画祭2019長編コンペティション部門にノミネートされました。

概要

Huluオリジナルアニメ『ソウタイセカイ』の世界観とキャラクターをベースに制作された作品です。主要登場人物は『ソウタイセカイ』と共通しており、一部声優も同じです。特にミコのバトルシーンは、『ソウタイセカイ』から流用されています。ただし、『ソウタイセカイ』では従姉弟同士だった狭間真と泉琴莉の関係は、本作では幼馴染に変更されています。

あらすじ

高校3年生の狭間真は、幼い頃の母親の死から心を閉ざしていました。幼馴染の泉琴莉は、そんな真をいつも見守っています。ある日、デート中に真の父が突然亡くなります。悲しみに暮れる真の前に、ジンと名乗る少年が現れ、「お前は俺が守る」と告げ、襲い来る少女から真を守ります。

ジンによれば、日本と相対する「日本公民共和国」（日本公国）が存在し、二つの世界にはそれぞれ相対する人物がいます。片方の世界で誰かが死ぬと、もう片方の世界の相対する人物も死ぬというのです。ジンの父は、日本公国を支配する公女コトコの命令で処刑され、ジンはコトコの相対である琴莉を殺し、日本公国を解放するために日本へやってきたのでした。

一方、真たちを逃がした少女・ミコは琴莉に出会い、「あなたはミコが守ります」と告げます。ミコは知能搭載遠隔人型兵器「マティック」で、コトコから琴莉を守ると同時に、ジンの相対である真を殺すように命じられています。ミコは琴莉を「フィクサー」としてフィックスし、精神回路を繋げます。琴莉の真を思う気持ちを知ったミコは、真の殺害という使命との間で葛藤し始めます。

琴莉とミコが真たちの居場所を突き止めると、ジンの操る遠隔人型兵器「アルマ」に襲われますが、ミコが撃退し、真を奪還します。琴莉とミコを自宅に連れ帰った真の元に、ジンが訪ねてきます。ジンは琴莉がミコに自分を殺させなかった理由や、真との関係などを尋ね、琴莉を殺してコトコを死に至らしめ、日本公国を解放するという意志は変わりません。そこへ、コトコから遣わされたもう一人のマティック、リコが現れ真に襲いかかります。ミコがそれを阻止し、リコに経緯を説明すると、意外にもリコはあっさりと了解します。

実は、日本公国の真の支配者は公女を操る「公卿」たちであり、コトコは傀儡に過ぎませんでした。コトコは公卿たちの支配から日本公国を解放するため、リコを日本に送り込み、公卿たちの相対を暗殺させていたのです。全てを理解したジンは、真たちと和解します。しかし、コトコの企みが公卿たちに発覚し、コトコと琴莉に危機が迫ります。

キャスト

狭間 真：梶裕貴
泉 琴莉：内田真礼
ハザマ ジン：中島ヨシキ
イズミ コトコ：千本木彩花
ミコ：悠木碧
リコ：水瀬いのり

スタッフ

原作：クラフター
監督・脚本：櫻木優平
キャラクターデザイナー：河野紘一郎
音楽：カワイヒデヒロ
制作：クラフタースタジオ
配給：松竹メディア事業部

主題歌

あいみょん「あした世界が終わるとしても」
挿入歌：あいみょん「ら、のはなし」

小説

櫻木優平による原作小説が角川文庫から出版されています。

櫻木優平（著）『あした世界が終わるとしても』角川文庫、2018年11月22日、ISBN 978-4-04-102635-9

外部リンク

映画『あした世界が終わるとしても』公式サイト
* あした世界が終わるとしても 公式X

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