あっちこっちマッチ

『あっちこっちマッチ"の概要と魅力

『あっちこっちマッチ』は、1988年10月から1989年3月にかけて朝日放送などで放送されたクイズ番組です。この番組は、視聴者に楽しさを提供し、同時にクイズ番組の新しい形を提示しました。番組は大阪ガスの一社提供で放送され、毎週木曜の18:50から19:20の時間帯に放送されていました。

番組の仕組みとは

番組は、アクティ大阪内の朝日放送のサテライトスタジオ・ABCエキスタに設置された6×6のマルチビジョンを活用して行われました。2人1組のペアからなる3つのチームが参加し、神経衰弱をテーマにしたゲームに挑戦しました。画面右側には「あっちパネル」、左側には「こっちパネル」と名付けられた合計36枚のモニターが並べられ、解答者は「『あっち』の○番」「『こっちの』○番」と指摘し、正解ならそのまま解答を続け、不正解の場合は次のチームに回答権が移る仕組みでした。パネルには様々な項目が配されており、中には賞金などの魅力的な賞品も含まれていました。

ゲームの進行

ゲームは前半と後半に分かれており、前半では10組の項目を合わせるまで進行し、後半は残りの8組がシャッフルされ、全てを合わせるまでプレイが続けられました。得点は基本的に1組1ポイントですが、後半には一部の組に無作為で2ポイントや3ポイントのマークが付けられ、逆転のチャンスが生まれる面白さがありました。

スーパーマッチでの大勝負

優勝したチームには「スーパーマッチ」の挑戦権が与えられ、これが番組のクライマックスとなります。スーパーマッチでは、6×6のモニターにトランプのスート（ハート、スペード、ダイヤ、クラブ）がそれぞれ3×3で表示され、その中に○マークと×マークが2つずつ配置されました。解答者は4つのスートから2つを選び、モニターを開けて、○マークが2つ揃えばハワイ旅行が獲得できる仕組みです。もし失敗しても、当てた○マークの数に応じて賞品が贈られました。

司会者と番組の特長

番組の司会は渡辺徹さんと佐野量子さんが務め、視聴者に親しみやすい雰囲気を提供しました。また、特筆すべき点は、番組開始前に佐野量子さんが○マークと×マークの配置を視聴者にだけこっそり公開する「量子の秘密」という独特の演出があったことです。このような工夫が視聴者の興味を引き、番組の人気を高める要因となりました。

放送地域とその他

この番組は、新潟テレビ21や瀬戸内海放送、フジテレビ系列の富山テレビでも遅れネットの形で放送されるなど、多くの地域で楽しまれました。全体として、『あっちこっちマッチ』は、クイズ番組の中で新しい試みを行った魅力的な番組でした。

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