あとのまつり

back number 1stアルバム『あとのまつり』：詳細解説

2012年、back numberにとって初のフルアルバム『あとのまつり』がリリースされました。前作ミニアルバム『逃した魚』から約1年4ヶ月ぶりとなる本作は、全12曲（シークレットトラック2曲を含むと全14曲）収録されており、バンドの新たな一面と成長を鮮やかに示す作品となりました。

楽曲解説

全楽曲の作詞作曲は清水依与吏が担当し、編曲はback number自身が行っています（特記を除く）。以下、代表的な楽曲について詳細を解説します。

stay with me: ミュージックビデオも制作された人気曲。小島（ベース）は、この曲を初めて演奏した際、ベーシストとしての新たな感覚を得たと語っています。疾走感溢れるサウンドと切ないメロディーが印象的な1曲です。

風の強い日: 歌詞の中に「ケーキ屋の前」というフレーズが登場しますが、これは実は漬物屋さんのこと。back numberが以前パーソナリティを務めていたラジオ番組「pizza small world」で、清水依与吏がその店のシフォンケーキの美味しさについて語っていたことが由来しています。この曲は、プロデューサー島田昌典氏を迎えて制作されました。

march: タイトルは3月を指すのではなく、当時清水依与吏が交際していた女性の愛車が日産マーチだったことに由来しています。このエピソードは、楽曲に個人的な感情が深く反映されていることを示しています。

あとのうた、浮ついた気持ち、tender、そのドレスちょっと待った、おまえさん、ハイスクールガール、Life、fallman、いつか忘れてしまっても: これらの楽曲も、back number独特の世界観と繊細な表現が魅力です。それぞれの曲に込められた想いやエピソードを探ることで、より深くアルバムの世界観を理解することができるでしょう。

シークレットトラック

アルバムには、2つのシークレットトラックが収録されています。「(Empty Track)」は、制作上の意図により楽曲が収録されていないトラックです。「back numberのpizza small world!!」は、ラジオ番組「pizza small world」のコーナー音源です。これらのトラックは、歌詞カードやジャケットには記載されていません。

参加ミュージシャン

アルバムには、back numberのメンバーに加え、外部ミュージシャンも参加しています。

島田昌典: キーボードで参加 (#4 風の強い日)。
卯佐乃心月: ボーカルで参加 (#8 ハイスクールガール)。

まとめ

『あとのまつり』は、back numberの音楽性の幅広さと、繊細な表現力、そして成長を象徴する作品と言えるでしょう。デビューからの歩み、そしてバンドの未来への展望を感じさせる、彼らの代表作の一つです。各楽曲に込められた想いや制作秘話、そしてメンバーのインタビューなどを紐解くことで、より深くアルバムの魅力を味わうことができるでしょう。このアルバムを聴くことで、back numberの音楽世界へ深く浸ることができるはずです。

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