あどりぶランド

あどりぶランドの魅力とその影響

『あどりぶランド』は、1984年から1998年まで毎日放送（MBSテレビ）で放送された人気バラエティ番組です。この番組は、MBSアナウンサー室のアナウンサーが企画から出演までを手掛けた珍しいレギュラー番組であり、そのユニークなスタイルから多くの視聴者に親しまれていました。番組は“Aドリブ”という言葉に由来し、視聴者に自由で楽しい時間を提供することを目指していました。デビュー当時のアナウンサーたちには自分自身をアピールする絶好の場でもあり、特に新人アナウンサーにとっては貴重な経験の場となりました。

番組の構成と内容

あどりぶランドは、次々と繰り出されるユニークな企画と楽しいコーナーが特徴的でした。特に有名なのが「よってたかってインタビュー」というコーナーで、これでは複数のアナウンサーがゲストに矢継ぎ早に質問を投げかけるスタイルで進行しました。この形式は当時としては革新的で多くの視聴者に喜ばれました。さらに、様々な企画に挑戦したアナウンサーたちがコントや時代劇の演技を披露することもあり、しばしば視聴者を楽しませる要因となりました。

放送の特徴と舞台裏

この番組はいわゆる「撮って出し番組」とも言われ、放送開始から約7年は、特定の放送日に直前に収録されました。放送枠は時期によって変動したものの、基本的には水曜日の深夜に放送されることが多かったです。放送中には、アナウンサーがその週のテーマに応じたキャッチフレーズを考案し、視聴者にアプローチしていました。また、この取り組みはアナウンサー室の活性化にも寄与しました。

影響と続編

あどりぶランドの放送が終了した後も、MBSのアナウンサーたちは様々なイベントや企画に参加し続けました。特に、「コトノハ図鑑」という番組が2018年から2020年まで放送され、過去のアナウンサーたちの経験を生かした内容が展開されました。コトノハ図鑑は、「言葉の世界」をテーマにしたもので、アナウンサーたちが再び集まる場となり、その内容は初期のあどりぶランドが築いた基盤を受け継ぐものでした。

結論

『あどりぶランド』は、アナウンサーたちがその創造性を存分に発揮し、視聴者に新たな体験を提供した画期的な番組でした。今もなお、その影響は続いており、アナウンサーたちの活動の幅広さを感じさせます。この番組がテレビの歴史に刻まれたのは、単なるナンセンスや笑いを超え、視聴者とのコミュニケーションを常に考えていたからに他なりません。これからも多くの後輩アナウンサーや関連する番組が、この精神を受け継ぎ続けることでしょう。

もう一度検索