あねいもNeo 〜Second Sisters〜

『あねいもNeo』シリーズ解説

『あねいもNeo 〜Second Sisters〜』は、アダルトゲームブランド bootUP! より2012年11月30日にリリースされた18禁恋愛アドベンチャーゲームです。本作は、かつてぷちぱじゃまから発売された『あねいも 〜アイとHのステップアップ〜』を基にしたリメイク版として制作されました。さらに、2013年11月29日には、新規ヒロインを追加し内容を強化した『あねいもNeo+ 〜Second Sisters〜』が登場しています。

ゲームシステム

オリジナル版のリメイクにあたり、『あねいもNeo』では「NEO-LOVEエロシステム」というユニークなシステムが導入されました。これは、主人公の性的な嗜好に応じてヒロイン側の反応が変化するというものです。しかし、改良版である『あねいもNeo+』ではこのシステムは廃止され、代わりに「ヒロインオルタナティブパート（Heart）システム」が実装されました。これにより、攻略対象となるヒロインが増え、好感度調整による特定の3Pルートなどが開放されるようになっています。

物語の始まり

物語は、主人公の日向四郎が、血の繋がらない義理の家族、すなわち義姉の舞、義妹の七菜、そして義母の桜と共に平穏な日々を送る様子から始まります。舞は四郎に甘く、七菜は無邪気に彼に懐いており、一見理想的な家族関係が築かれていました。しかし、四郎の実母の妹である叔母、最上佐和子からの「四郎を引き取りたい」という突然の申し出により、この平穏は崩れ始めます。

四郎は、義母である桜が自分たちの進学のために無理をしていることを察しており、親に負担をかけまいと佐和子の提案を受け入れようと考えます。しかし、四郎に強く甘える七菜はこれに猛反対します。佐和子は夏休み開始までの20日間で結論を出す猶予を与えます。この期間が、四郎と日向家にとって忘れられない夏の出来事へと繋がっていくのです。

主要登場人物

日向 四郎: 幼くして両親を失い日向家に引き取られ、現在の家族を何よりも大切にしています。義姉妹に溺愛されており、彼自身も二人を深く愛するシスコンです。武術の心得があり、家族を守る際にはその実力を見せます。また、性的な場面での高いスタミナも特筆されます。
日向 舞: 四郎の義姉。四郎に甘く接しますが、彼への好意を素直に表現できません。スタイル抜群で学園で有名ですが、胸のサイズにコンプレックスがあります。水泳部OGで、休日には巫女のアルバイトもしています。
日向 七菜: 四郎の義妹。四郎に非常によく懐き、積極的なスキンシップをします。四郎への好意をストレートに伝えるタイプです。学園で一番豊かな胸を持つとして知られますが、本人は気にしています。
日向 桜: 四郎の育ての親である義母。若々しい容姿とスタイルを持ち、子供たちのために無理をしていました。佐和子の出現がきっかけで、四郎を男性として意識し始めます。
* 最上 佐和子: 四郎の叔母で成功した実業家。亡き姉の息子である四郎を引き取りたいと強く願います。

『あねいもNeo+』では、舞の親友で小悪魔的な高天 玲子、四郎の幼馴染で焼きもち焼きの足柄 葉月、四郎の道場の師範代である凛々しい藤堂 高美、そして玲子の姉で家出中の高天 明日香が新たな攻略ヒロインとして加わります。その他にも、個性豊かなサブキャラクターたちが物語を盛り上げます。

開発と評価

本作は企画・シナリオを長野ヒロユキ氏、キャラクターデザイン・原画を東雲一彦氏が担当しました。『Neo』主題歌は「Steadily」、『Neo+』主題歌は「Eternal song」で、いずれも桐島愛里氏が歌唱しています。

メディアによる評価として、「Game-Style」では『あねいもNeo』について、日常が性に満ち、描写がエスカレートする様を「異端」と評し、義母・桜と叔母・佐和子の強い存在感を挙げています。『あねいもNeo+』に関しては、主人公が血縁のない他人であることを活かし、家族という関係を超えた「真っ当な恋愛」を描いた点を評価。特に葉月ルートでの、登場人物自身が問題を解決する姿を「青春そのもの」と称賛し、恋人関係成立後も過度に変化しないキャラクター間の距離感を好意的に評価しています。

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