あの場所から

あの場所から

「あの場所から」は1970年11月にKとブルンネンがリリースした5枚目のシングルです。この楽曲は、日本のポップシーンにおいて重要な位置を占める名曲であり、後にいくつかのアーティストによってカバーされました。オリジナルは、作詞を山上路夫、作曲・編曲を筒美京平が担当しており、彼らのタッグによる感動的なメロディと歌詞が特長です。

収録曲（Kとブルンネン版）

• - あの場所から（3分10秒）
• - 雲の上の城

朝倉理恵によるカバー

朝倉理恵は1973年にこの楽曲を自身のデビューシングルとしてリリースしました。作詞はオリジナルと同じく山上路夫が手がけ、作曲と編曲は高田弘が行っています。このカバー版も当時の人気を呼び、朝倉の名を広める一因となりました。収録曲は以下の通りです。

• - あの場所から（3分15秒）
• - ひとりの部屋（2分48秒）

- 作詞：衣田有希 / 作曲：子門真人

柏原よしえによるカバー

1982年、柏原よしえは自身の10枚目のシングルとして「あの場所から」を再び世に送り出しました。このバージョンは大ヒットを記録し、オリコンチャートでは最高9位をマークしました。また、シングルの売上も約19万枚に達し、公称としては26万枚以上を記録しました。さらに、TBS系の音楽番組『ザ・ベストテン』でのランキングでは最高8位を獲得するなど、その人気は確固たるものでした。

柏原のリリースには、以下の楽曲が収録されています。

• - あの場所から（3分10秒）
• - あした…恋（3分49秒）

- 作詞：大津あきら / 編曲：大村雅朗

柏原よしえは書籍『恋人模様』の中で、カップリング曲「あした…恋」を「芳恵が選んだシングルB面曲ベスト5」の1位に挙げており、この楽曲に対する思い入れの深さが垣間見えます。この歌は彼女のアルバム『セブンティーン』にも収録されています。

その他のカバー

この楽曲は南沙織によっても1972年にカバーされ、アルバム『早春のハーモニー』に収録されました。そのため、「あの場所から」の影響力は、リリースされてから数十年経った今でもなお存続していることがわかります。

参考文献

• - 1971⇒1989アイドル・シングル大全集

「あの場所から」はシンプルでありながらも、聴く人の心に残るメロディと歌詞を持つ、日本の音楽史における特別な一曲であり、様々なアーティストによるカバーによってその価値はさらに高まっています。

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