あまぎり (護衛艦)

あまぎり (JS Amagiri, DD-154)

あまぎりは、海上自衛隊の護衛艦であり、あさぎり型護衛艦の4番艦として位置づけられています。艦名は「大空の霧」に由来しており、過去には旧海軍の吹雪型駆逐艦「天霧」の名を受け継いで、2代目となります。本記事では、あまぎりの艦歴とその活動について詳しく解説します。

艦歴の始まり

あまぎりは、1986年の3月3日に石川島播磨重工業で起工され、1989年の3月17日に正式に就役を果たしました。就役同日に、第1護衛隊群の新編部隊である第46護衛隊に編入され、横須賀に配備されました。就役から間もない1989年10月24日には、艦載ヘリコプターの発着艦適合試験も行われ、順調な航海のスタートを切りました。

活動の足跡

1991年には、護衛艦「はるな」や「はまぎり」と共にフィリピン方面での海上実習に従事しましたが、翌年の1992年8月28日には重大な衝突事故を経験します。房総半島南東の太平洋上で、僚艦「はまぎり」との衝突により、艦体に大きな損傷を受けるものの、乗員は無事でした。この事故を経て修理を行い、戦列に復帰しました。

その後、あまぎりはさまざまな演習や国際緊急援助活動に参加し、特に1994年には環太平洋合同演習（RIMPAC）に参加しました。これによって、国際的な連携が深まる中、海上での訓練を重ねることができました。

従事した任務

1997年には、遭難船舶の救助活動を実施し、乗員34名を救助しました。このような緊急時の対応を通じて、あまぎりの海上自衛隊としての役割が確認されます。任務の一環として、1999年から2001年にかけては米国派遣訓練や在外邦人輸送訓練にも参加し、国際的な緊張の中で任務を果たしました。

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2001年にはインド建国50周年記念の国際観艦式に参加し、急遽、インドの地震被災者への支援物資を運搬しました。海軍の活動は国際的にも注目され、様々な訓練において良好な信頼関係を築いてきました。

編成とこれから

2018年からは、第11護衛隊に所属し、横須賀を定係港として再び活動しています。近年では、米陸軍や海上保安庁との共同訓練を実施し、海上での互換性を高めています。2022年には、米海軍との合同訓練を通じて、瞬時に変化する国際情勢に対応できる力を養っています。

現代においても、あまぎりは海上防衛の要として引き続き活躍し、任務を遂行しています。その過去の栄光と共に、未来に向けた活動にも期待が寄せられています。

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