あゆみの箱

一般[[社団法人]]あゆみの箱

一般[[社団法人]]あゆみの箱（あゆみのはこ）は、日本における慈善活動を推進する団体であり、特に芸能人が主体となった街頭募金のパイオニアとして広く知られています。東京都において募金の許可を受けた初の団体でもあり、文化活動を通じて社会福祉の向上に努めてきました。最初の設立は1963年に遡りますが、2016年に公益財団法人としての活動を一旦終了後、2020年に一般[[社団法人]]として再出発を果たしました。

歴史

あゆみの箱の設立の背景には、1963年の小児麻痺の流行があります。この年、映画監督の川島雄三が小児麻痺の後遺症により亡くなり、その友人の俳優、伴淳三郎は川島の遺志を継いで、この病に苦しむ子どもたちを助ける決意をしました。川島の墓前で彼は誓いを立て、同じ頃、森繁久彌もすでに募金活動を行っていました。この二人が意気投合し、1963年12月23日に「あゆみの会」として社団法人が発足しました。

創設メンバーには、伴や森繁に加え、水谷八重子や秋山ちえ子といった著名人が名を連ね、募金を呼びかけるための募金箱やチャリティーショーを開催しました。1965年には新宿厚生年金会館にて第1回チャリティーショーを実施し、多くの芸能人が参加。この数回のショーは、東京都内外そして海外でも行われ、全国での支援の輪が広がりを見せました。特に、坂本九やフランキー堺、淡島千景といった名だたる芸能人の協力が、さらなる認知と支援の拡大に繋がりました。

その後の活動においては、全国の障害児支援施設への寄付や、災害時の支援、障害者スポーツの支援など、多岐にわたる福祉活動が実施されました。また、2011年の東日本大震災では、募金を活用して被災地支援に積極的に取り組みました。

組織と活動

一般[[社団法人]]として再発足したあゆみの箱は、障害者福祉への貢献に加えて、子どもたち向けの食育プログラムや多様な人々との共食の場を提供することを目的としています。代表理事には谷澤憲良氏が就任し、過去の役員には著名な芸能人や福祉に関心の高い人士が名を連ねています。

具体的な活動としては、募金を通じて全国の障害者施設に物品や金銭を寄付する『推薦型配分事業』、一般からの助成申請を受け付ける『公募型一般助成事業』、災害時に支援物資を提供する『災害物資支援事業』、および障害者スポーツの支援など、多岐にわたるプログラムが展開されています。これにより、街の福祉向上を目指し、社会全体に貢献するための地道な活動が続けられています。

坂本九との関連

歌手および俳優の坂本九は、このあゆみの箱の活動に熱心に関与しました。創設初期からの街頭募金活動やチャリティーショーへの参加に加え、彼のシングル「ともだち」はあゆみの箱のテーマソングとして親しまれました。彼の活動は社会的評価を受け、彼を後継者と期待する声も多かったのですが、1985年の不慮の死により、彼の遺志は残念ながら途絶えてしまいました。

まとめ

あゆみの箱は、芸能人の力を借りて社会福祉の向上に寄与し続ける組織であり、公益社団法人の時代を経て、再び一般[[社団法人]]として新たな一歩を踏み出しました。この団体の活動は、日本の障害者福祉の現場で必要とされ続けており、今後も多くの人々に愛される存在であり続けるでしょう。

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