ありがとう (いきものがかりの曲)

いきものがかり「ありがとう」

「ありがとう」は、いきものがかりによる心温まる楽曲であり、2010年5月5日に発売されました。この楽曲はバンドにとって18作目のシングルであり、エピックレコードジャパンからリリースされました。特に注目されるのは、この曲がNHKの連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主題歌として書き下ろされた点です。制作の背景には、ドラマ製作陣のチーフプロデューサーであり、いきものがかりのファンである谷口卓敬氏の意向が大きく影響しています。

楽曲のリリースとパッケージ内容

「ありがとう」は2010年の第2弾シングルとして「ノスタルジア」のリリースから2ヶ月後に登場しました。初回限定盤にはファン向けの特典が付与され、特に「いきものカード019」と「“ありがとう”ステッカー」が人気を呼びました。さらに、価格はメジャーデビューからの5年目を記念して555円に設定され、収録曲はこのシングルが初めての1曲盤となりました。そのため、特別な価値を持っています。

ミュージックビデオとその特徴

ミュージックビデオは神奈川県横浜市元町を舞台に、観客を前にしてメンバーが歌唱する姿を中心に構成されています。振付は振付師の西田一生が手がけ、魅力的なパフォーマンスが展開されています。また、曲調に合わせた3DバージョンのPVも制作され、劇場で限定的に公開されるなど、視覚的な楽しみも提供されています。

チャートでの成功

オリコンチャートでは自己最高位となる2位を記録し、その売上はこれまでの最高でした。この楽曲は、サウンドスキャンジャパンやビルボードでも1位を獲得し、さらには『ゲゲゲの女房』の放送による需要の高まりで、ベストアルバム『いきものばかり〜メンバーズBESTセレクション〜』も140万枚以上の販売実績を残しました。シングルとしても、累計売上が20万枚を超えるという記録を打ち立て、配信でも初のミリオンヒットを達成しました。

受賞歴

「ありがとう」はいくつかの受賞歴も持ち、『第52回日本レコード大賞』で優秀作品賞に輝きました。また、PVは『MTV Video Music Aid Japan』で最優秀ポップビデオ賞を受賞し、いきものがかりとして初の栄誉となりました。

歌詞とその受容

この曲の歌詞は卒業ソングとしての関連性が強く、他の代表曲同様に、卒業式や関連イベントで数多く取り上げられています。特に、2013年度の高校音楽教科書に合唱用として収載され続けています。さらに、選抜高等学校野球大会の入場行進曲としても選ばれるなど、広く親しまれています。

ライブパフォーマンス

「ありがとう」はライブの場でも多く演奏され、特に2010年の紅白歌合戦では松下奈緒との共演が話題を呼びました。その後も、松下との再共演や、追悼への想いを込めたパフォーマンスなどで、この曲は多くの場面で歌い継がれています。

カバーアーティスト

この楽曲は多くのアーティストによってカバーされており、松下奈緒や岩崎良美、クリス・ハート、ダイアナ・ガーネットなどが名を連ねています。それぞれのアーティストが独自の解釈でこの名曲を披露し、世代を超えて愛されています。これにより、「ありがとう」は多くの人々の記憶に残る楽曲として位置づけられています。

「ありがとう」はいきものがかりの音楽の中でも、特に深い感情を呼び起こす一曲であり、今後も多くの人々に歌い継がれていくことでしょう。

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