あろひろし

あろひろし：多才な作風で魅せる漫画家

あろひろしは、1959年5月15日生まれ、東京都出身の日本の漫画家、そして同人活動家としても知られています。東京都立小岩高等学校とデザイン学校を卒業後、ワニの自画像がトレードマークとなっています。これは初期の代表作『アリゲーター』シリーズの主人公に由来します。

デビューから現在まで

20歳で漫画家を志し、1980年に『スタートラブルスペコマE-1』で第13回赤塚賞準入選を果たしました。デビュー後、人気漫画家・秋本治のアシスタントを1年半務め、その後独立。一時的に人気が伸び悩んだ時期には、加藤唯史のアシスタントも経験しています。

桂正和の代原として『とっても少年探検隊』を手掛けたことが転機となり、タッチを大きく変えて復活。『月刊少年ジャンプ』で『優&魅衣』の連載を開始し、人気を博しました。その後、「スタヂオぱらのい屋」を開設し、集英社をはじめとする複数の出版社で作品を発表し、現在に至ります。

1995年から1996年頃には、『ヤングアニマル』（白泉社）での代理原稿掲載時に、ばたぁ健、片今羅人といった別名義を使用したこともあります。

作風の変遷

代表作には『ふたば君チェンジ♡』『ハンター・キャッツ』などがあります。また、ライトノベル『魔獣戦士ルナ・ヴァルガー』（秋津透著）の挿絵も担当していました。

初期はSF色の強いギャグ漫画が中心でしたが、シニカルな笑いやユーモアを取り入れた作品も多く、作風は多岐にわたります。『優&魅衣』の完結を機に「ギャグ漫画家」から「ギャグも描く漫画家」へと転身し、シリアスなSFやホラー作品にも積極的に挑戦しています。

影響を受けた作家として星新一を挙げており、その作風にはSF的な要素が色濃く反映されています。

自身を「比較的短い作品」向きと評しており、読み切り作品の発表が多いのが特徴です。連載作品も比較的短いものが多く、『ふたば君チェンジ♡』の6年4ヶ月が最長でしたが、後に『ボクの社長サマ』が8年10ヶ月の連載記録を更新しました。

ネームを作らずに直接描き進めるスタイルで、物語の流れやキャラクター設定が当初の予定から大きく変わることもあるそうです。

人物像

巨漢としても知られ、その体型はしばしばネタにされています。師匠である秋本治によると、本名は珍しい名前とのことです。

デビュー当初からコミックマーケットにも積極的に参加しており、第28回ではカタログの表紙イラストを手掛けました。同人活動では、漫画作品同様に独創的な発想力でファンを楽しませています。

現在はデジタルアーツ東京で講師を務める傍ら、2006年頃に眼の病気を患い、片眼に近い状態で漫画を描き続けています。長らく独身でしたが、2007年頃に結婚しています。

多岐にわたる作品群

単行本は数多く、SF、ギャグ、ホラーなどジャンルも様々です。また、小説の挿絵やテレビドラマへの出演など、活動は多岐にわたります。

あろひろしの作品は、独特な世界観とユーモア、そして何よりも読者を楽しませようとする精神に満ち溢れています。これからもその才能を発揮し、多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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