いぐさひできの自転車でGO!

いぐさひできの自転車でGO!

「いぐさひできの自転車でGO!」は、福島テレビ（フジテレビ系列）のローカル情報番組「サタふく」内で放送されていた人気コーナーです。アナウンサー（当時）・藺草英己さんが、自転車に乗って福島県内を隅々まで巡るという企画で、長年にわたり番組の看板コーナーとして親しまれていました。

概要

2003年4月にスタートしたこのコーナーは、藺草アナウンサーが県内各地を自転車で駆け巡り、その土地の魅力を紹介するというものでした。時には番組の半分ほどの時間を費やすほどの人気ぶりで、福島県民に愛されていました。

2010年には、番組オリジナルのテーマソング「あの町へGO!」が制作され、番組をさらに盛り上げました。基本的には福島県内を巡る旅でしたが、サイパンや韓国など、海外を自転車で巡る回もありました。

2011年1月には、福島テレビ本社のある福島市にゴール。当初は3月で全市町村の巡回を終え、企画を終了する予定でしたが、東日本大震災が発生。以前に収録した映像の使用が困難になったため、4月以降は浜通りの津波被害に遭った地域を再訪し、復興の様子を紹介する企画が中心となりました。

2012年1月21日の放送から、震災以前の収録映像が再び使用可能となり、本来の自転車での旅が再開。2月25日の放送でいったんゴールを迎えました。同年4月からは第2シーズンがスタートし、2曲目のオリジナルテーマソング「福島の人」が発表されました。

2018年3月、藺草アナウンサーの番組卒業に伴い、惜しまれつつコーナーは終了しました。

基本ルール

コーナーの移動手段は、徒歩または自転車のみ。福島県の外周（県境や海岸線）に出た場合は、その外周上であれば自由に移動できるというルールがありました。例えば、いわき市の海岸から桧枝岐村の尾瀬（新潟県・群馬県・栃木県との県境）へ、あるいは福島市（宮城県・山形県との県境）から白河市（栃木県との県境）へといった移動も可能でした。

見どころ

このコーナーの魅力は、藺草アナウンサーの軽快なトークと、撮影スタッフとの掛け合いにありました。カメラマンやディレクターも声で出演し、ディレクターが藺草アナウンサーをからかうシーンは、視聴者の笑いを誘いました。また、アシスタントとして登場する「大食漢アシスタント」が、藺草アナウンサーが食べきれない食事を完食する姿も、名物となっていました。

コーナー開始後、福島県内では市町村合併が進みましたが、コーナーでは開始当初の90市町村を巡るという設定で、テロップやコーナー内での発言では「旧○○市（町、村）」と表示されていました。

日曜日も!自転車でGO!

第1シーズンの再放送・ダイジェスト版として、「日曜日も!自転車でGO!」が2006年10月1日から2015年3月29日まで放送されました。放送時間の変更やタイトル変更を経て、最終回では東日本大震災発生直前までの放送分と、2012年1月21日からゴールまでの放送分が放送されました。エンディングは、第1シーズン初回、福島テレビ本社を出発するシーンで締めくくられました。

番組は一貫して、「サタふく」のスタジオセットや副調整室で、藺草アナウンサーとディレクター（後にプロデューサー）、そしてパペットの「ふくたん」が進行。番組冒頭、中盤、エンディングでその回を振り返るトークが繰り広げられました。

2013年7月23日には、フジテレビONEで放送された「ローカルサンデー 〜ご当地の人気番組を見てみよう〜」にて、当番組の一部が放送され、フジテレビの軽部真一アナウンサー、笠井信輔アナウンサーと藺草アナウンサーの3人で番組が進行しました。

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