いちご (ゆずの曲)

ゆず シングル「いちご」:夏の衝撃ポップチューンと話題の限定盤



2009年7月29日セーニャ・アンド・カンパニーより発売されたゆずの28枚目のシングル「いちご」。2009年第2弾シングルとしてリリースされた本作は、「夏のエッチな衝撃ポップチューン!」というキャッチコピーが付けられた話題作となりました。

完全限定生産盤と個性的なパッケージ



「いちご」は完全限定生産盤として発売され、特殊仕様のパッケージ(カラーケース)と、いちごをモチーフにしたキャラクターステッカーが同梱されるなど、コレクター心をくすぐる仕様となっています。

ミュージックビデオ:アリの仮装とダンサーたち



ミュージックビデオでは、ゆずの2人がアリに扮し、いちごをイメージした衣装を身につけた女性ダンサーたちが踊る中、ギターを演奏するユニークな演出が施されています。また、YouTubeで公開されていた「いちごTV」は、過激な内容のため18歳未満の視聴制限がかけられていましたが、現在は公開終了しています。(ただし、後に発売された『録歌選 虹』の特典映像として収録)。

楽曲:3曲の個性と魅力



シングルには表題曲「いちご」に加え、2曲のカップリング曲が収録されています。

1. いちご (4:23)

作詞・作曲:北川悠仁 / Produced by 蔦谷好位置 & ゆず

北川悠仁は、テレビ朝日系の音楽番組『ミュージックステーション』で、「特急あずさに乗車中に『一期一会』という曲のイメージが浮かび、1番が出来上がったが、だんだん方向がズレていった。」と制作秘話を語っています。

2. 健太郎のお姉ちゃん (2:40)

作詞・作曲:北川悠仁

歌詞には、神奈川県横浜市磯子区にあるモンマルト洋菓子店が登場します。ライブパフォーマンスでは、歌詞の一部をお客さんの中から選んで歌うという、観客参加型の演出が特徴的です。

3. 物語 (3:43)

作詞・作曲:岩沢厚治

参加ミュージシャン



それぞれの楽曲には、ゆずの2人以外にも数多くのミュージシャンが参加し、楽曲に深みと彩りを加えています。「いちご」には蔦谷好位置、松原“マツキチ”寛、種子田健百田留衣、「健太郎のお姉ちゃん」には寺岡呼人、伊藤隆博、高田連、濱田晃弘、「物語」には小倉博和、濱田晃弘が参加。それぞれの楽曲によって、楽器編成やサウンドプロダクションも変化に富み、聴き応えのある内容となっています。

テレビ出演



2009年7月31日には、テレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』に出演し、「いちご」を披露しました。

低迷した初動売上



前作「two友」を除くと、2作ぶりの5万枚を下回る初動売上となりました。これは、限定生産という販売戦略や、楽曲のコンセプトなどが影響していると考えられます。しかしながら、その後もロングヒットを記録し、ゆずの代表曲の一つとして、現在も多くのファンに愛されています。

まとめ



「いちご」は、ゆずの音楽性と個性を余すことなく表現した、記憶に残るシングルとなりました。限定生産という希少性、キャッチーなメロディー、そして個性的なミュージックビデオと、様々な要素が絡み合い、ゆずの音楽史の中でも重要な作品として位置付けられています。

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