いとしのマックス 〜マックス・ア・ゴー・ゴー〜

いとしのマックス 〜マックス・ア・ゴー・ゴー〜

荒木一郎が1967年に発表したシングル「いとしのマックス 〜マックス・ア・ゴー・ゴー〜」は、彼のキャリアの中で特に大きな節目となった楽曲です。この曲は、荒木のデビューから5作目のシングルとして、1967年5月15日に日本ビクターからリリースされました。

荒木一郎は1966年に「空に星があるように」で華々しくデビューし、歌手としての道を歩み始めました。そして、「いとしのマックス」は彼の楽曲スタイルを大きく変えるものであり、その時代に流行していたグループ・サウンズの影響を受けた軽快なメロディーが特徴です。このシングルは発売から短期間で多くの支持を集め、1968年時点での売上は125万枚を超えました。

この楽曲で荒木は、1967年の「第18回NHK紅白歌合戦」に初めて出演し、名実ともに人気歌手として認知されることとなります。また、当時の歌番組では、荒木が自身のバックバンド「マグマックス・ファイブ」を率いてパフォーマンスを披露する姿が映像として残っています。

「いとしのマックス」は、ABCラジオの人気番組『桑原征平粋も甘いも』のオープニングテーマとしても使用されており、その影響力の大きさを物語っています。さらに、B面には『美わしのシンデレラ』が収録されており、こちらは東海テレビの番組『ミュージック・カレンダー』のテーマソングとして起用されました。

荒木一郎は1976年にデビュー10周年を迎え、この曲を再録音し、「いとしのマックス」というタイトルでシングルとしてリリースしました。再録音盤では、曲のアレンジが変更され、より新しい印象を与えています。

収録曲

オリジナル盤は、次のようになります。

• - いとしのマックス 〜マックス・ア・ゴー・ゴー〜 (編曲：寺岡真三)
• - 美わしのシンデレラ (編曲：近藤進)

再録音盤では、曲目が以下のように収録されています。

• - いとしのマックス (編曲：神保正明)
• - あなたといるだけで (編曲：竜崎孝路)

この曲の影響は多岐にわたっており、他のアーティストによるカバーも存在します。1967年には松本浩とブルー・ナイツが、1991年には舘ひろしが、1995年にはISSAYがシングルとしてリリースしました。また、2001年にはクレイジーケンバンドが荒木一郎と共にトリビュートアルバムに収録しています。

「いとしのマックス」は、そのメロディーとスタイルから特に多くの音楽ファンに親しまれ、1967年の音楽シーンを代表する楽曲として今もなお記憶されています。

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