1967年

1967年の概要

1967年は、西暦で言えば平年にあたる年で、日曜日から始まった。この年は、日本や世界で様々な出来事が重なり、政治、社会、文化に多大な影響を与えた年である。日本では昭和42年にあたり、干支においては丁未（ひのとひつじ）を迎える年でもある。また、他の紀年法として中華民国56年、朝鮮主体56年、仏滅紀元2509年、イスラム暦1386年、ユダヤ暦5727年がある。1967年は明治100年を迎えるにあたり、翌年1968年に記念式典が予定されていた。

重要な出来事

1月

• - 1月1日: 日本専売公社が葉巻たばこ「パロマ」を新たに発売。
• - 1月15日: アメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルスで第1回スーパーボウルが開催され、世界中のスポーツファンに衝撃を与える。

2月

• - 2月1日: 大阪府の布施市、河内市、枚岡市が合併して新たに東大阪市が誕生。
• - 2月11日: 日本で初めての建国記念の日が制定され、国民が集まりその意義を考える時間となる。

3月

• - 3月1日: 阪急千里線で世界初の無人自動改札機が導入され、スムーズな交通に貢献。
• - 3月4日: 高見山大五郎が初めての外国人関取として、相撲界に歴史的な一歩を刻む。

4月

• - 4月1日: 大阪府泉南町で急行電車がトラックと衝突する大惨事が発生、5名が命を落とした。
• - 4月18日: 厚生省が阿賀野川水銀中毒の原因を特定し、その影響を受けた多くの人々に影響が及ぶ。

5月

• - 5月22日: 朝日訴訟に関する最高裁判決が下され、医療行政に対する見直しが求められるきっかけとなる。

6月

• - 6月5日: 第三次中東戦争が始まり、イスラエルとアラブ連合軍の間で熾烈な戦闘が繰り広げられる。

7月

• - 7月1日: 欧州経済共同体などの統合が進む中、ブリュッセル条約が発効され、経済協力が一層深化する。

8月

• - 8月10日: JCBが国際クレジットカードAMEXとの提携を発表し、カード決済の新たな時代が幕を開ける。

9月

• - 9月1日: 四日市ぜんそくの患者が、日本における初の大気汚染訴訟を提起し、大きな注目を集める。

10月

• - 10月1日: 阪急が初めてパ・リーグで優勝を果たし、、その後のプロ野球の趨勢に影響を与える。

11月

• - 11月9日: 武満徹の作品『ノヴェンバー・ステップス』がニューヨークで初演され、文化界に新たな風を運ぶ。

12月

• - 12月3日: 世界初となるヒトからヒトへの心臓移植が南アフリカで行われ、医学の進歩が注目を浴びる。

スポーツと文化

1967年は大相撲でも大きな出来事があり、高見山が外国人初の関取に昇進したことが特筆される。また、プロ野球では読売ジャイアンツがセ・リーグでの優勝を果たし、この年の日本シリーズで阪急を下して日本一に輝いた。音楽界では、ドアーズやアレサ・フランクリンがヒットチャートを賑わせ、邦楽でも多くのグループが名を馳せた。

この年の文学界では、芥川賞や直木賞が授与され、多くの作家が新たな作品を発表した。また、『月刊COM』など新たな漫画雑誌も創刊され、漫画文化の隆盛を示していた。

終わりに

1967年は、日本国内外で多数の重要な出来事が重なった年であり、政治、社会、文化の多様性が見える一年でもあった。これらの出来事は、今もなお私たちの生活に影響を与え続けている。

もう一度検索