いなべ市図書館

いなべ市図書館について

いなべ市図書館は、三重県いなべ市に位置する公立図書館で、北勢図書館、員弁図書館、大安図書館、藤原図書館の4つの施設から構成されています。それぞれの図書館は国や地域の文化に根ざした機能を持ち、特に大安図書館は鉄道駅に隣接し、鉄道関連の資料を多く備えているユニークな存在です。

いなべ市図書館の構成

いなべ市には4つの図書館があり、いずれも小規模ながらそれぞれの地域で重要な役割を果たしています。北勢図書館は中核的な機能を持ち、常勤職員も在籍。員弁図書館は教育機関と合併しており、小規模ですが地域に密着したサービスを提供しています。一方、大安図書館は駅併設で学生などの利用者が多く、藤原図書館は子供向け資料に特化しています。各館は異なる特色と機能を持ち、それぞれの地域文化の発展に寄与しています。

歴史的背景

いなべ市は2003年にいくつかの町が合併して新たに形成され、その際に各町が運営していた図書館を引き継いでいなべ市図書館が設立されました。最初は各町の小規模な図書館としてスタートしましたが、いずれも施設の狭さやバリアフリー対応がいまひとつという課題が存在しました。それに伴い、2010年代からは統合に向けた計画も浮上しましたが、2018年に計画は凍結されています。

中央図書館設置計画

いなべ市教育委員会は、4館を統合して中央図書館を設立する計画を表明しました。公報では、北勢町阿下喜に新たな市役所を建設し、旧庁舎を中央図書館に改装する意向が示されたものの、その後の議会において統合は行わないとの決定が下されました。市政は新たに拠出される空き庁舎を教育やコミュニティ活動の拠点として活用する方針を示しています。

鉄道コーナーと地域文化支援

大安図書館に関しては、鉄道コーナーが設置され、地域の交通機関に関連した資料を充実させています。また、地域文化の向上を目的とした様々なイベントやワークショップが定期的に開催されており、図書館は地域のコミュニティ活動の拠点としても機能しています。特に大安駅が併設されていることで、通勤や通学の途中に立ち寄りやすく、学生にとっても利用しやすい環境が整っています。

キャラクター「いなピョン」

いなべ市図書館には「いなピョン」というウサギをモチーフにしたキャラクターがいて、図書館のPR活動にもその姿がよく登場します。いなピョンは、元々は不明な生き物として登場しましたが、後に図書館を象徴するキャラクターとして認知され、さまざまなイベントやプロモーションで親しまれています。

利用案内

いなべ市図書館の利用者は、いずれの館で借りた本を他館に返却することが可能です。全館共通の利用者カードがあり、1人最大10冊を15日間借りることができるので、非常に便利です。利用者は予約やリクエストサービスも利用できるため、手軽に図書館を楽しむことができます。開館時間や休館日についても、各館それぞれの特性に応じたスケジュールで運営されています。

以上が、いなべ市図書館についての概要です。この図書館群は、地域社会に密着した文化の発信基地として、今後もその役割を果たしていくことでしょう。

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