いのちの響

いのちの響（いのちのひびき）

『いのちの響』は、1995年10月から2007年9月までの間、TBSで放送された人間ドラマに焦点をあてたドキュメンタリー番組です。この番組は「いきていることの素晴らしさ」をテーマに、多様な分野で活躍する著名人の人生にスポットを当て、その背景や思いに迫りました。

番組は、最初は『いのちの響 生命交響曲』のタイトルでスタートし、視聴者に豊かな感動と共感を提供してきました。著名な文化人が登場することで、その人たちの理念や哲学が表現され、一流のアーティストや文化人として認識されるようになりました。第一製薬（現在の第一三共）が一社提供を行い、質の高い番組として知られていました。

放送時間は以下のように変遷しました。1995年10月8日から2000年4月9日までは日曜の18:54から19:00まで、次に2000年4月16日から2002年3月31日までは18:24から18:30まで、そして2002年4月7日から2007年9月30日までは22:54から23:00までに移動しました。放送の時間帯は、年末スペシャルや特番によっても変化することがありました。

この番組では、毎回新しいゲストが登場し、彼らの人生や活動について深く掘り下げるスタイルが特徴でした。1995年の放送から2007年までの間に、合計607回が放送され、その間に取り上げられた多くの著名人が視聴者に強い印象を残しました。

また、TBS系では首都圏ローカルでの放送が主でしたが、過去には毎日放送や中部日本放送でも放送されていました。しかし、放送局によっては途中で打ち切られるということもありました。『いのちの響』は、他のドキュメンタリー番組である「世界ウルルン滞在記」と「情熱大陸」の間に放送されるミニ番組として位置づけられていました。

番組は607回放送の後、2007年9月30日に最終回を迎え、多くの視聴者に惜しまれつつ幕を閉じました。また、関連書籍も出版されており、龍村仁編の「いのちの響 生命交響曲」は1997年に講談社から、そして「いのちの響 こころの言葉」は2004年に徳間書店から刊行されました。

このように『いのちの響』は、ただのドキュメンタリー番組ではなく、人々の生き様や思いを深く掘り下げることで、視聴者に人生の多様性やその価値を再認識させる役割を果たしました。

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