いまむらのりお

いまむら のりお (今村 清憲) のプロフィール

いまむら のりお（本名: 今村 清憲）は、1954年4月17日に岐阜県で生まれた、日本の舞台俳優および声優です。彼は高校卒業後、日本大学芸術学部に進学し、放送学科を専攻しました。演劇には興味を持っていたものの、当初は放送局でのキャリアを考えていたいまむらは、1978年にいずみたくフォーリーズに参加し、演劇の道を歩むこととなります。

演劇キャリアの始まり

いまむらの演技者としてのデビューは、1979年に劇団の本公演『ゴッドスペル』に出演したことをきっかけとしています。彼は以前に地方公演『怪傑アンパンマン』に出演しており、これが彼の正式なデビューとなりました。しかし、フォーリーズの方針が自身の興味と合わず、彼は野沢那智の劇団薔薇座に移行し、15期生として再出発しました。ここでの経験を通じて、彼は演技のスキルを磨いていきましたが、仲間との比較から自己不信を抱き、20代後半で劇団を退団することになります。

ゲイバーの経営

いまむらは自身のセクシュアリティを受け入れ、新宿のゲイエリアに通っていました。26歳の頃、ゲイバーのオーナーから店長の職を勧められ、1984年に自らのバー『刀』を開業しました。店はバブル経済の影響を受け繁盛し、彼は自身の生計を立てる道を見出しました。

舞台と声優活動

自らの店を経営しながらも、1980年代中頃に旧交を温める機会を得て、声優と舞台活動も再開します。田中真弓に誘われて「プロジェクト・レヴュー」の公演に参加し、さらに田中主宰の劇団「おっ、ぺれった」にも出演しました。この劇団での女装演技が、いまむらにとっての演技活動の新たな可能性を広げました。特に、同劇団でのパフォーマンスには高い評価が寄せられました。

アニメ『ONE PIECE|ONE_PIECE』への出演

いまむらは、人気アニメ『ONE PIECE|ONE_PIECE』に登場するエンポリオ・イワンコフの初代声優としても知られています。自身が演じるキャラクターが入れる女装というスタイルは、いまむらの個性を発揮する場となりました。ただし、2010年にわいせつ図画陳列罪で逮捕され、イワンコフ役を降板することになりました。逮捕された背景には、個人のブログに無修正画像を掲載したことがあります。この事件により、アニメにおいていまむらの役割は交代し、彼はその後罰金処分を受けました。

彼の影響と評価

いまむらは、特に自身の入れ墨およびそれを取り扱ったブログで話題となりました。彼の入れ墨は和風のデザインで、背中には昇り龍が描かれており、その技術の高さから同業者からも評価されています。また、漫画『ONE PIECE|ONE_PIECE』のエンポリオ・イワンコフが彼の女装姿を元にしたキャラクターであることも言及されており、文化的な影響力を持つ存在となりました。

結論

いまむらのりおは、数多くの舞台と声優活動を経て、個性的で色彩豊かな人生を紡いできました。彼の特異なキャリアと多様性は、彼をただの俳優や声優にとどまらせず、文化的アイコンへと押し上げています。彼の物語は、自己表現やアイデンティティの探求、大胆な挑戦を象徴するものです。

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