いろはにこんぺいとう

『いろはにこんぺいとう』

概要

矢野顕子の2ndスタジオアルバムである『いろはにこんぺいとう』は、1977年8月5日に日本フォノグラムから発売されました。これは彼女の通算3枚目のアルバムとなります。アルバムは矢野からの独特な音楽的アプローチが感じられる作品であり、電子楽器を取り入れたポップスの先駆的な試みを示している点が特徴的です。

このアルバムは、プロデューサーの矢野誠によって制作され、一部の曲は1973年に録音されており、当初は別のファーストアルバム用に計画されていたと考えられています。その中には、ザリバのメンバーである細野晴臣（ベース）、林立夫（ドラム）、鈴木茂（ギター）も参加しており、これにより魅力的なサウンドが生まれました。また、シンセサイザー・プログラマーの松武秀樹も関与しており、電子楽器とアナログシンセの融合による音楽スタイルが試みられています。

特に、矢野のピアノが中心となったアレンジは感情深く、アナログシンセサイザーの音との組み合わせがユニークなペーソスを醸し出しています。この音楽のスタイルは、後に登場するテクノポップとは異なり、矢野の個性を色濃く反映しています。さらに、ウィル・リーが第2曲目に参加していることも注目されるポイントです。これはウィルにとって、矢野作品への初登場となります。

アルバムジャケットには、矢野がイルカの模型を担いでいる姿が描かれており、このビジュアルは写真家の十文字美信によって撮影されました。アルバム全体を通じて、聴衆を魅了する要素が詰め込まれた作品です。

収録曲

アルバムには様々な楽曲が収録されており、それぞれに異なる魅力があります。詳細な収録曲リストはここでは省略しますが、全体として独創的なアプローチとアレンジがされていることを示しています。これらの楽曲は、矢野の多彩な音楽的背景を反映し、聴く人々に深い印象を与えます。

参加ミュージシャン

このアルバムには、著名なミュージシャンが多数参加しています。矢野顕子が主にボーカル、各種楽器を演奏しており、他にもリック・マロッタ（ドラム）、ウィル・リー（ベース）、デヴィッド・スピノザ（ギター）など、多才なアーティストが名を連ねています。また、細野晴臣や鈴木茂など、彼女の音楽キャリアにおいて重要な役割を果たしたメンバーが参加していることも特筆すべき点です。

発売履歴

本作は1988年にCD化され、その後もリリースが続いています。2011年にはミディから再発され、多くのファンに支持されています。矢野顕子の音楽は時代を超えて多くの人々に愛され続けており、彼女の作品を世代を超えて楽しむことができます。

外部リンク

さらなる情報については、矢野顕子の公式サイトを参照ください。

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