いわき市消防本部

いわき市消防本部について

いわき市消防本部は、福島県いわき市の消防部局として、市民の安全を守る重要な役割を担っています。本部の設立は歴史に裏打ちされており、1949年に平市消防署が開設されたことが始まりです。その後、磐城市や常磐市、勿来市などが消防署を続々と開設し、1966年にいわき市が新たに発足する際には、5つの消防署と1つの分遣所を持つ形で新しい消防体制が整いました。

沿革の詳細

いわき市の消防史は、細かな出来事が連なっています。1967年には平消防署と磐城消防署で救急業務が始まり、次いで勿来消防署と常磐消防署でも救急業務が開始されました。このように、地域のニーズに応じて次々と救急サービスが充実していったことが伺えます。1971年には新たに泉分駐所が開設され、火災や救助活動をさらに強化していきました。

1970年代には、分駐所が次々と昇格し、地域ネットワークの強化が図られました。1980年代に入ると、磐城消防署が小名浜消防署に改称されるなど、名称や組織の変化も頻繁に見られました。1983年には消防本部と平消防署の合同庁舎が竣工し、現在の地に移転し、その後の防災機能の向上に寄与しました。

1990年代以降もいわき市消防本部は重要な変革を続けています。特に1993年には初の高規格救急車が平消防署に配備され、さらに医療体制の強化に力を入れるようになりました。これに続き、2002年には中央台分遣所が開設され、地域の救急体制が一層強化されました。また、2008年の岩手宮城内陸地震に際しては緊急消防援助隊を派遣し、震災時の支援体制も整えてきました。

組織と活動

いわき市消防本部は、総務課、予防課、警防課、指令課の4つの部門から構成されています。消防署は地域に密着した活動を行い、消防と救急サービスを提供しています。いわき市消防本部は、複数の消防署を持ち、その活動の幅を広げています。

主力機械としては、消防ポンプ車や水槽付消防ポンプ車、化学車、救助工作車などを保有し、万一に備えています。令和3年4月1日現在、消防ポンプ車は17台、水槽付消防ポンプ車は3台など、多様な車両が配備されています。また、高規格救急車も13台を運用しており、迅速な救急対応が可能となっています。

災害への備え

いわき市消防本部は、地域住民の安全を最優先に考え、日々訓練や防災活動に力を注いでいます。火災や自然災害など、さまざまな危機に対して迅速に対応するために、高度救助隊も発足し、専門的な技術を身に付けた隊員が各種の訓練を受けています。2011年の東日本大震災では、本部の職員が現地に出動し、地域の復旧活動にも寄与しました。

安全な地域作りのために、いわき市消防本部は市民との関係作りや防災意識の向上を通じて、今後も努力を続けていくことが求められています。消防本部の公式ホームページでは最新情報や防災に関する情報が提供されていますので、ぜひご覧ください。

もう一度検索