いわき民報

いわき民報の概要

いわき民報（いわきみんぽう）は、福島県いわき市で発行される地方新聞であり、いわき民報社によって運営されています。かつては夕刊紙として知られていましたが、2024年10月1日からは朝刊に移行しました。現在の発行部数は公称8,000部で、日本地域紙協議会に加盟していますが、日本新聞協会には2001年に加入し、2021年には退会しているのが特徴です。これまでの紙面は主にタブロイド判の16面構成が基本ですが、特別なイベントなどによって最大で24面になることもあります。また、1997年に読売新聞東京本社が始めた「地域紙記事写真配信サービス」を利用し、記事の配信を受けています。

沿革

いわき民報は1946年2月に創刊され、その後同年5月に日刊紙から夕刊紙へと移行しました。1946年11月には法人化され、1950年には勿来支局を開設しました。その後、小名浜支局も支社に昇格し、1960年代から70年代にかけて新たに四倉支局と常磐支局が開設されました。

1970年には本社が火災で全焼し、一時的に休刊する事態になりましたが、同年6月に新社屋が落成しました。1974年には活版印刷からオフセット印刷へ移行し、2001年には日本新聞協会に加入、その後8月からは読売新聞社からの記事配信を開始しました。さらに、2004年に日本地域紙協議会に加盟し、2021年には再び、日本新聞協会を退会しました。2022年11月には旧社屋跡地の再開発に伴い、不動産管理会社と分社化し、新聞部門は常磐上矢田に移転。その際にTwitterアカウントも開設しました。そして、2024年に朝刊へと移行しました。

東日本大震災の影響

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、いわき民報にも大きな影響を及ぼしました。その影響で、震災直後の3月14日まではカラー印刷が行われていましたが、3月15日以降はモノクロ紙面に変更され、3月16日から21日までは休刊となりました。3月22日からは再開され、紙面には「頑張って災害を乗り越えていきましょう。」という標語が掲示され、その後「がんばろう!!いわき」に変更されました。震災を受け、広告掲載も自粛されるなど、地域に寄り添った姿勢が見られました。

受賞歴

いわき民報は、地域の声を取材し、発信し続けてきた実績があります。特に、2021年には「シリーズ震災10年—未来へのメッセージ」において、ふるさと新聞アワード最優秀賞を受賞しました。さらに、2022年には「詩人草野心平直筆の『最後の詩』を紙面公開」にて最優秀賞を受賞し、同じ年の「コールシスターズ」においては優秀賞を受賞しました。これらの受賞歴は、いわき民報が地域の歴史や文化、そして人々の声を大切にし、それを新聞として表現している証と言えるでしょう。

事業所

いわき民報の本社は福島県いわき市常磐上矢田叶作13-3に位置しており、地域の情報を発信する重要な拠点となっています。

公式ウェブサイト

いわき民報社の公式ウェブサイトやX（旧Twitter）アカウントもあり、地域のニュースや活動の最新情報を提供しています。

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