いわてホットライン

いわてホットライン：IBC岩手放送が生んだ元日の人気番組

『いわてホットライン』は、かつてIBC岩手放送（IBCテレビ）で毎年1月1日に放送されていた、生放送のバラエティ番組です。長年にわたり岩手県民に親しまれてきましたが、2021年の放送をもって惜しまれつつ終了しました。

番組概要

番組にはIBCのアナウンサーが総出演し、視聴者参加型のクイズ企画がメインでした。視聴者は3択（後期は4択）クイズに挑戦し、正解すると豪華な商品がプレゼントされるという趣向で、多くの視聴者がテレビの前で熱狂しました。

視聴者参加の仕組み

番組初期は、応募した視聴者に電話をかけ、直接クイズに答えてもらうという、まさに「ホットライン」の名にふさわしい形式が採用されていました。司会者がヒントを出し、正解へ導くお約束の演出も、番組の魅力の一つでした。

2000年代中期以降は、インターネットの普及に伴い、番組WEBサイトからの応募形式に変更されました。パソコンやスマートフォンから手軽に応募できるようになり、正解者の中から自動抽選で当選者が選ばれ、即座に氏名が発表されるシステムとなりました。これにより、電話回線数に左右されず、より多くの視聴者に当選のチャンスが与えられるようになりました。

生中継コーナー

一部のアナウンサーやレポーターは、県内各地からの生中継で番組に出演し、各地の魅力を伝えていました。2000年代頃までは5ヶ所程度の多元生中継が行われていましたが、番組末期は2ヶ所程度に縮小されました。

タイトル変更

2014年のみ、「愛ある全力ホットライン」と番組タイトルが変更されました。これは、当時のIBC岩手放送のキャンペーンフレーズに合わせたものでした。

放送時間

毎年1月1日の14:30から16:54まで放送されていました。「ニューイヤー駅伝」と夕方のニュース番組（放送終了時点では「Nスタ」）の間の時間帯に放送され、お正月の午後のひとときを彩る番組として親しまれていました。

出演者

司会

番組の司会は、長きにわたり大塚富夫アナウンサーが務めました。2011年からは風見好栄アナウンサーが、2012年からは菊池幸見アナウンサーが加わり、番組を盛り上げました。風見、菊池両アナウンサーは、現在ともにIBCの人気番組「じゃじゃじゃTV」の司会を務めています。

アナウンサー

IBC岩手放送の多くのアナウンサーが出演し、番組を盛り上げました。生放送ではなく、VTR出演の場合もありました。また、同時刻にIBCラジオで生放送中の番組（ワイドステーションなど）に出演中のアナウンサーは、社屋内のラジオブースや出張放送先から出演し、テレビとラジオのサイマル放送のような形になることもありました。

その他出演者

一時期は、若手女子アナウンサーによる水着中継コーナーが恒例となっていました。その他、局アナ以外の番組レポーターやパーソナリティ（千葉星子、後藤のりこなど）も出演しました。また、IBCが年内に放送する特別番組の出演者（俳優、タレントなど）がVTR出演することもありました。

関連番組

じゃじゃじゃTV: 後期は司会者が共通することが多かった番組です。
IBCラジオ・チャリティー・ミュージックソン: IBCラジオの年末大型番組です。
巨泉×前武ゲバゲバ90分!: 後期はオープニングテーマ曲やBGMを「ゲバゲバ90分ミュージックファイル」（バップ）から借用していました。
新春クイズ!いわて未来望遠鏡: 2022年より元日に放送されている特別番組。「いわてホットライン」とは異なり、全編事前収録です。

外部リンク

* IBC岩手放送｜いわてホットライン2015

『いわてホットライン』は、岩手県民にとって、お正月の風物詩として記憶に残る番組でした。視聴者参加型のクイズや、アナウンサーたちの個性的なキャラクター、そして県内各地からの生中継など、魅力的な要素が満載でした。番組は終了しましたが、その記憶は今もなお、多くの人々の心に残っています。

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