いわとくパルコ

いわとくパルコ（青森県八戸市）

いわとくパルコは、青森県八戸市の中心市街地、六日町に位置するテナントビルです。長年、地域の商業を支えてきた存在でしたが、2025年3月をもって営業を終了し、その後解体され、再開発されることが決定しています。

沿革

その歴史は、1966年に不動産賃貸業を目的として設立された岩徳に始まります。同年中に本館を新築、1974年には隣接地に新館を建設しました。本館は4階建て、新館は8階建てで、新館の3階以上にはホテルサンルート八戸が入居していました。

飲食店を中心に様々なテナントが集まり、地域に賑わいをもたらしていました。2017年11月には、新館のホテル部分が岩徳の系列会社によるホテルリバティヒルとしてリブランドされました。

しかし、1998年当時には約1億4000万円あった年間売上は、コロナ禍の影響などにより2021年には8000万円を下回る水準にまで落ち込みました。

経営が行き詰まった直接的な原因は、経営者であった岩岡徳衛氏が2021年8月に病に倒れ、関連事業の継承が困難になったことにありました。同年10月には、ホテルリバティヒルが営業を休止しています。

2022年7月26日、岩徳とホテルリバティヒルは青森地方裁判所八戸支部に自己破産を申請し、岩徳の従業員5名も全員解雇されました。当時、いわとくパルコには約40のテナントが入居していたとされています。

同年11月、地元の建設会社である田名部組が、いわとくパルコの土地と建物を取得。2年ほど営業を継続した後、再開発を行う意向を発表し、2023年3月に所有権移転の手続きが完了しました。田名部組は、いわとくパルコに残るテナントに対し、2025年3月までに退去するよう働きかけています。

関連情報

* 一つの時代が終わるのか…八戸市「いわとくパルコ」破産 - 1989年の住宅地図からの画像などを含む個人ブログ

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