うくしま (掃海艇)

掃海艇「うくしま」についての詳細

「うくしま（JS Ukushima, MSC-686）」は、海上自衛隊に属する掃海艇で、すがしま型の6番艇です。この艇は、地域にある宇久島に名を由来しており、旧日本海軍の鵜来型海防艦「宇久」に続く二代目として位置づけられています。本記事では、「うくしま」の艦歴とその活動の詳細を中心にご紹介します。

艦歴の概要

「うくしま」は、平成11年度に計画された掃海艇の386号艇として、2000年に京浜事業所の鶴見工場で起工されました。進水は2001年9月17日、正式に就役したのは2003年3月18日です。就役後は掃海隊群第2掃海隊（佐世保）に配属され、様々な任務に従事してきました。

主な活動

「うくしま」は、その艦暦の中でも多くの重要な任務を遂行してきました。例えば、2004年4月21日からのシンガポール周辺海域での西太平洋掃海訓練には、掃海母艦「うらが」や掃海艦「はちじょう」と共に参加しました。これらの訓練を通じて、機雷処分の技術を高めました。

また、2009年には長崎県平戸沖で発生した漁船転覆事故の際に行方不明者の捜索活動にも参加しました。この活動は、掃海艇としての任務だけでなく、災害時の人道支援としての役割も持っています。

機雷処分訓練と国際共同訓練

「うくしま」は、定期的に機雷処分訓練に参加しており、特に2014年の陸奥湾での米海軍との充実した訓練活動が印象的です。さらに、2018年には日米印共同の掃海特別訓練を通じて、国際的な協力体制の強化も図りました。

近年の活動

2022年1月31日には航空自衛隊F-15DJの墜落事故後、現地海面での捜索活動に従事しました。このときは、航空自衛隊や海上自衛隊の多くの支援部隊が連携し、救助活動が行われました。

2024年11月10日には、志布志港に向かう途中に火災が発生し、消火および救助作業に従事した事例もあります。火元が機械室で、乗員の中には煙を吸った者もいましたが、外部からの支援によって無事救助されました。この事件は「うくしま」の任務の多様さを示しています。

現在の状況

現在、「うくしま」は第43掃海隊に所属し、定係港は下関です。掃海艇としての役割を果たしつつ、災害時や緊急時には迅速な対応が求められる艦艇として活躍しています。これからも、あらゆる海難事故や防衛の場面で、重要な任務を遂行していくでしょう。

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