掃海隊群

掃海隊群（Mine Warfare Force）

掃海隊群は、海上自衛隊の自衛艦隊に属する掃海部隊です。この部隊の主な任務は、有事における機雷戦と、過去の戦争で設置された機雷の処理です。特に、第二次世界大戦時に置かれた機雷を取り扱うことが重要な活動となっています。

現在の編成（2024年3月21日）

掃海隊群は横須賀基地の船越地区に司令部を構え、以下の編成となっています。

• - 第1掃海隊（横須賀基地） などの主要隊があり、掃海母艦や掃海艦、掃海艇が各隊に配置されています。
• - 水陸両用戦・機雷戦戦術支援隊も横須賀基地にあり、掃海業務を支える役割を果たしています。

歴史的背景と誕生

1945年、日本の降伏に伴い、ポツダム宣言により日本は非軍事化され、日本海軍も解体されました。終戦の際には、日本近海に多くの機雷が残存しており（日本海軍の係維機雷55,347個、連合軍の感応機雷6,546個）、これが占領における障害となることが予想されました。そのため、従来の海軍省に掃海部が設置され、機雷処理の体制が再構築されました。

1948年には、旧海軍の掃海部隊を取り込んだ形で海上保安庁が設立され、1950年には朝鮮戦争を背景に日本特別掃海隊が派遣されます。その後、1954年に海上自衛隊が設立され、掃海隊群も新たに編成されました。

組織の発展と任務の変遷

1950年代から60年代にかけて、日本国内の掃海能力が強化される中で、各地方隊へ水中処分隊が設置され、機雷処理能力が向上しました。特に1961年に第2掃海隊群が編成され、掃海部隊は大きな任務を担うことになります。

1970年代には、機雷掃除に向けた新技術の開発が進み、特に対潜機雷の対処能力が重要視されるようになりました。また、1991年には自衛隊として初めてペルシャ湾に派遣され国際的にその能力が高く評価されることになりました。

近年の活動とこれからの展望

近年では、水陸両用戦への対応や国際共同訓練の参加が進められています。特に、アメリカ海軍と共に行うドーン・ブリッツ演習などを通じて、機雷掃討作業や上陸支援活動を行っています。また、部隊の編成や機能の強化が行われ、新型護衛艦への掃海戦機能の補完が進められています。

2020年には掃海業務支援隊が新設され、機雷戦術の開発や新型護衛艦乗員の教育も行われています。これからも掃海隊群は、安全な海の確保のため、重要な役割を果たし続けるでしょう。

主要幹部とリーダーシップ

掃海隊群の指導者たちは、部隊の指揮や業務推進において重要な役割を担っており、特に最近の組織改編に関しても大きな変化が見られています。より多様な任務に対応できるよう、今後も人材の育成や技術革新が進むことが期待されています。

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