うさぎがもちつき

『うさぎがもちつき』は、2007年4月28日から同年10月13日にかけて、BSデジタル放送局のBS-i（TBS系列）で放送されたテレビドラマシリーズです。毎週土曜日の23時30分から24時までの30分枠で、全13話が制作・放送されました。本作品は、インターネットで既に配信されていたオリジナルドラマ「うさぎのもちつき」および続編「うさぎのもちつき2」を基にして、新たに企画されたオリジナルドラマです。主演は、俳優・タレントとして活躍する諸星和己が務めました。

ストーリー

物語の舞台は、経営難に直面している広告代理店「スマイルエージェンシー」。半年前、突如としてこの会社の社長に就任した宮崎省吾は、その存在によって経営が立て直されるのではないかと期待されていました。しかし、宮崎社長は仕事そっちのけで趣味のプラモデル作りに没頭するような、掴みどころのないのんびりした性格の持ち主。彼のマイペースぶりは社内にも伝播し、会社は再建どころか、一層ゆっくりと衰退の道を歩み始めていました。

そんな危機的状況の中、スマイルエージェンシーの親会社であるロックウェルの会長、佐久間重千代の命により、二人の人物が送り込まれます。一人は、「鬼娘」の異名を持つ敏腕ビジネスパーソン、間島直子。もう一人は、「超マイペース男」として知られる澤田正太郎です。彼らは、会社の立て直しという明確な使命を帯びていました。

社長の宮崎、そして新しく派遣されてきた間島と澤田。一見すると、三者三様の全く異なるタイプの人間が集まったように見えます。熱意に欠ける社長、厳格な「鬼娘」、そして掴みどころのない「超マイペース男」。しかし、物語が進むにつれて明らかになるのは、実は彼ら三人が秘めている、ある意外な共通点です。この共通点が、異なる個性のぶつかり合いから、予期せぬ「化学反応」を引き起こす鍵となります。

三人の異色トリオが揃ったことで、スマイルエージェンシーには奇跡とも言える変化が訪れます。彼らが巻き起こす破天荒ながらも的を得た施策は、周囲の社員たちをも巻き込みながら、停滞していた会社に新しい風を吹き込み、徐々に革命をもたらしていくのです。ドラマは、コメディタッチで描かれつつも、現代社会における組織のあり方や、多様な個性がもたらす可能性について問いかけます。

キャスト

宮崎省吾 - 諸星和己
間島直子 - 大谷允保
澤田正太郎 - 高田宏太郎
佐久間重千代 - 長沢純
松井良美 - 秋本奈緒美
李雅子 - 小林由梨
松本匠
小島邦裕
市川しんぺー
キム・ボラ
ヒロシ - 大山健
溝口サチコ - 小林澪
勝俣良子 - 櫛山晃美

スタッフ

監督 - 市野龍一
脚本 - 山下澄人
プロデューサー - 渡邊健太郎

製作・放送局

局系列 - JNN
製作 - うさぎがもちつき製作委員会、レッドライスメディウム、博報堂DYメディアパートナーズ
制作会社 - フレッシュハーツ

主題歌

「なぁ」 - 諸星和己

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