えのしま (列車)

えのしま（特別急行列車）について

えのしまは、小田急電鉄が運行する特別急行列車で、新宿駅から片瀬江ノ島駅や藤沢駅までの区間を結んでいます。この特急列車の愛称は、観光需要が高い江ノ島・鎌倉方面へのアクセスを容易にするために設けられました。また、東京メトロ千代田線との接続を持つ「メトロえのしま」についても触れます。

運行状況

2023年3月18日現在の運行ダイヤでは、休日は平日に比べて大幅に運行本数が増え、特に観光シーズンには混雑が予想されます。

平日ダイヤ

• - 下り：新宿発1本、片瀬江ノ島発の上り3本。
• - 全列車は単独運行で、片瀬江ノ島が始発・終着地点です。

土休日ダイヤ

• - 下り: えのしまが6本、メトロえのしまが2本運行されます。
• - 上り: えのしまが8本、メトロえのしまが1本。
• - ほとんどの列車は「はこね」と併結して運行され、メトロえのしまも全列車で併結運転を行っています。全て片瀬江ノ島が発着です。
• - 平日・土休日共通で、下りの17時00分以降は「ホームウェイ」、上りの9時30分までの全列車名は「モーニングウェイ」となります。

タイムスケジュールは夜間や早朝での利用者にも配慮されたもので、混雑の少ない時間帯に特急列車を利用できるよう工夫されています。更に、藤沢駅ではスイッチバックが行われるため、上り列車の進行方向が逆になっている点も特徴です。

停車駅

えのしま号

• - 新宿駅
• - 新百合ヶ丘駅
• - 相模大野駅
• - 大和駅
• - 藤沢駅
• - 片瀬江ノ島駅

メトロえのしま号

• - 北千住駅
• - 大手町駅
• - 霞ケ関駅
• - 表参道駅
• - 成城学園前駅
• - 相模大野駅
• - 藤沢駅
• - 片瀬江ノ島駅

車両について

現在の車両は、30000形「EXE」や、60000形「MSE」が主力として運用されており、特にメトロえのしまは専用の地下鉄車両が充当されています。
先代の車両には1700形や2300形なども存在し、運用の変遷を経て、現在の形になっています。

沿革

1929年に蒸気機関車を用いた急行列車が運行開始され、その混雑ぶりは江ノ島線の特徴として知られています。1951年には新宿から片瀬江ノ島間での「納涼列車」が定期運行を開始し、その後も海水浴客向けの輸送が主でした。1964年には定期運行が始まり、67年には新原町田駅にも停車し、拡充していきました。

その後も本数や停車駅が増加し、2004年にはダイヤ改正が行われ、平日の運行本数が大幅に見直されています。2018年には「メトロえのしま」が新設され、より多くの利用者に便宜が図られています。

このように、えのしまは時間の経過と共に着実に成長してきた特急列車であり、現在も多くの人々に愛されています。観光地へのアクセスの良さや、快適な車両により、多様なニーズに応えている点が特長です。

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