片瀬江ノ島駅

片瀬江ノ島駅について

片瀬江ノ島駅（読み：かたせえのしまえき）は、神奈川県藤沢市に所在する小田急電鉄江ノ島線の終着駅です。当駅は東京都新宿方面への直通がある貴重な駅であり、江ノ島に最も近い駅として観光客に人気です。駅舎は驚くほどユニークで、竜宮城を模したデザインになっており、観光地としての相応しさを強調しています。正式な駅番号はOE 16となっており、副駅名は「新江ノ島水族館 最寄駅」として知られています。

歴史

片瀬江ノ島駅は1929年に開設され、その際は鎌倉郡川口村に位置していました。当初からの直通列車の発着駅としてスタートしましたが、1945年以降は直通列車の運行が廃止され、各駅停車のみになりました。1950年代には急行や準急の運行が始まり、1999年には「関東の駅百選」に選ばれました。選定の理由は、相模湾と江の島を望む幻想的な景観から来ており、その後も駅舎と周辺の改良が続けられました。

駅名の由来と表記

江ノ島の観光地に近いため、片瀬海岸にあるこの駅は「片瀬江ノ島」と名付けられました。江ノ島電鉄には既に「江ノ島駅」が存在し、混同を避けるためにこのような名が定められました。過去には「片瀬江ノ島」ではなく「江ノ島」と表示されることもありましたが、2002年からは行先表示が「片瀬江ノ島」に統一されました。

駅構造

駅は地上にあり、頭端式のホームが2面、3線設けられています。改札口からホームまでは段差がなく、車椅子の利用者にも優しい設計となっています。トイレは改札を入った左側にあり、多目的トイレも整備されています。定期列車に加えて、観光シーズンやイベント時には臨時の改札口も設けられます。

新しい駅舎の設計は、江の島の伝説である五頭龍と天女をテーマにした美しい装飾が施されており、クラゲ水槽も設置されているなど、斬新でありつつも地域の雰囲気を生かす工夫がされています。

利用状況

2022年度における片瀬江ノ島駅の1日平均乗降人員は約18,112人で、小田急線全70駅中50位に位置しています。元旦の初日の出を見に訪れる観光客や、年に数回の花火大会の際には、乗降客が大幅に増加し、定期列車の運行も特別に行われます。

駅周辺の観光名所

駅周辺には、人気の観光地である江の島があり、江の島神社や灯台、ヨットハーバーなど多くの魅力があります。また、新江ノ島水族館や片瀬海水浴場も近いため、多くの観光客が訪れます。バス路線も充実しており、江ノ島へ向かうアクセスが便利です。

まとめ

片瀬江ノ島駅は、観光名所に非常に近く、ユニークなデザインの駅舎を持つ、魅力的な駅です。観光シーズンには多くの人で賑わい、地元の人々だけでなく観光客にも愛され続けています。

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