えびちゅう☆なんやねん

えびちゅう☆なんやねん：関西文化と私立恵比寿中学が織りなすラジオの軌跡

2013年10月よりMBSラジオで放送されている『えびちゅう☆なんやねん』は、当初『エビ中☆なんやねん』としてスタートした人気ラジオ番組です。2024年5月に番組名が変更されましたが、その人気は衰えることを知りません。

番組のコンセプトと進化

番組のコンセプトは、関西に縁のない私立恵比寿中学のメンバーが、関西出身の芸人たちと共にリスナーから寄せられた情報や、最新の関西事情を学びながら、関西文化に精通した「関西フリーク」を目指すというものです。しかし、番組が長期に渡って放送されるにつれ、メンバーやMCの出身地も多様化し、当初のコンセプトからは変化を見せています。

当初は私立恵比寿中学のメンバーのみでスタートしましたが、第3回放送からはTKOの木本武宏と様々な芸人コンビが加わり、賑やかな展開となりました。レギュラーメンバーは私立恵比寿中学の柏木ひなたとコンビ芸人で固定され、そこに他のメンバーと木本が不定期出演するという構成が定番でした。しかし、出演メンバーは常に流動的で、メンバーの欠席や芸人コンビの交代などもありました。かまいたちがMCに就任してからは、メインパーソナリティの毎週出演と、私立恵比寿中学メンバー2名のゲスト出演という形が中心となっています。

2021年にはニコニコチャンネルで生配信、2022年にはRadiotalkでの生配信も行われ、番組の視聴機会は広がっていきました。

番組に大きな変化が訪れたのは、2022年です。長年出演していた木本武宏が投資トラブルにより降板、柏木ひなたも私立恵比寿中学からの卒業に伴い番組を卒業しました。その後、なすなかにしが新たにMCに加わり、桜木心菜がメインパーソナリティに就任しました。2024年4月には私立恵比寿中学の公式愛称が「エビ中」から「えびちゅう」に変更されたことに合わせ、番組名も現在の『えびちゅう☆なんやねん』に改名されました。

個性あふれるメンバーの大阪バージョン自己紹介

私立恵比寿中学のメンバーは、番組内で「大阪バージョン」と呼ばれる独自の自己紹介を使用しています。これは、リスナーからの募集で決定されたもので、メンバーによってユニークな関西文化を取り入れた自己紹介となっています。初期には一部メンバーが口上を使用していましたが、放送時間の都合で廃止され、現在では一部メンバーのみが使用しています。新メンバー加入後も大阪バージョンの自己紹介が作られていますが、定着しているとは言えません。2024年現在、大阪バージョンの自己紹介を披露しているのは真山、星名、小林、中山のみです。それぞれの自己紹介は、関西の地名、食べ物、文化、芸能人などを巧みに織り交ぜ、個性を際立たせています。

番組コーナー：多様な企画が織りなすエンターテインメント

『えびちゅう☆なんやねん』には、様々なコーナーが存在します。リスナー参加型の「ふつおた」や番組紹介、写真に合わせたポーズ募集など定番コーナーに加え、メンバーそれぞれの個性豊かなフィーチャーコーナーも人気です。安本の怖い話、中山のクレーマー風コーナー、桜木の川柳コーナー、風見の怒り代弁コーナーなど、笑いと驚きが詰まった企画が番組を彩ります。

過去には「エビ中の学べる関西ニュース」「全力!Q&A」「なんやねんカルタを作ろう」など、関西文化を学ぶコーナーやゲーム性の高い企画も存在していました。「ぴったんこキダ・タロー」のような、一風変わったコーナーも人気を博しました。

番組を彩る様々なエピソード

番組の歴史の中には、メンバーの卒業、MCの交代、そして悲しい出来事など、様々な出来事がありました。2017年の松野莉奈さんの急逝は番組にも大きな衝撃を与え、追悼の放送が行われました。また、地震による放送休止など、予期せぬ出来事も番組に影響を与えました。

継続される人気と進化

『えびちゅう☆なんやねん』は、メンバーやMCの入れ替わり、様々な出来事を経ながらも、その人気を保ち続け、進化し続けています。関西文化への愛と、私立恵比寿中学メンバーの個性、そして芸人MCの絶妙な掛け合いが織りなす、唯一無二のラジオ番組と言えるでしょう。これからも、多くのリスナーを魅了し続けることが期待されます。

もう一度検索